最近問題となっている生活習慣病?その症状や予防をご紹介!(前編)では、生活習慣病の概要や生活習慣病の原因についてみてきました。
後編では、その他の生活習慣病の原因やその対策についてみていきます。
肥満はやっぱり体に良くない?
肥満と血液の関係
生活習慣病の一つに、肥満も当てはまります。
肥満は、正常な人と比べて、体重や体脂肪が多い状態を表します。
体脂肪が多くなると、血糖値や血圧が高くなり、糖尿病や高血圧などの症状を引き起こすといわれています。
というのも、内臓脂肪が過剰だと、サイトカイニンという血液をドロドロにする物質が多く分泌するからです。
血液がドロドロになると、動脈硬化をすすめてしまうので、その結果、脳梗塞や糖尿病になる可能性が高くなります。
最近では、中高年男性の肥満が問題となっていて、「メタボリックシンドローム」という症状を皆さんは聞いたことがありますよね。
メタボリックシンドロームの診断基準の一つにが「ウエストサイズが男性85cm以上、女性90cm以上」となっているのは、ウエストサイズを目安に、内臓脂肪が過剰に溜まっているかどうかを推定するためです。
もしこの基準値を超えてしまっている人は、肥満体質で、生活習慣病の疑いがあります。
手元にメジャーなどがある人は、ぜひ計ってみてはいかがでしょうか?
生活習慣病にならないためにも・・・
予防策をご紹介!
では次に、生活習慣病にならないための予防や対策を見ていきましょう!
まず重要なことは、栄養バランスのとれた食事です。
生活習慣病になる人の多くは、食生活が偏っている人が多いです。
もし現在、食生活が偏っている人がいたら、ミネラルや、ビタミン、食物繊維をバランスよく摂りましょう。
特に食物繊維は、、肝臓から腸に分泌される「胆汁酸」の排出をし、血中のコレステロール値が低下するため、脂肪肝の抑制や、肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームの改善が期待できるそうです。
食物繊維を多く含む食材としては、大豆、ゴボウ、ニンジン、わかめ、ひじき、こんぶ等があります。
日々生活の中で、食物繊維が多く含む食材を摂ることで、生活習慣病の予防につながります。
皆さんも、食物繊維が多く含まれている食材を使って、栄養のバランスをよくしていきましょう!
また、生活習慣病を予防するには運動も大切です。
中高年の男性は、運動をする時間がないという方が多く、運動不足気味の方が多くいらっしゃいます。
しかし、例えば、職場までの道のりを早歩きで歩いたり、エレベーターではなく階段を使うだけでも、体脂肪を減らし、生活習慣病の予防につながるとされています。
最近では週250分以上「やや強めの運動」をすると、「体重が減らない場合でも、脂肪蓄積、炎症、酸化ストレスを抑止する効果があるものと推測された」と筑波大学の研究チームが発表しています。
「運動をする時間がない人」や「運動が苦手な人」でも、1日30分ほどの運動を続ける事が出来れば体脂肪を減らすことができるので、お勧めですね。
このように、今回は、「最近問題となっている生活習慣病?その症状や対策をご紹介!(後編)」として、生活習慣病の原因や予防に関してご紹介してきました。
最近では、この生活習慣病になったり、その疑いがある人が多くなってきているので、しっかりとした生活を心がけることが大切です。
まとめ
肥満により内臓脂肪が多いと、血液がドロドロになり、脳卒中や糖尿病を早めてしまう
生活習慣病にならないためには、栄養バランスはとても大事。特に食物繊維を多くとろう
運動する時間がない人でも、毎日少しずつ行えば、生活習慣病の予防になる
参考文献
筑波大学 医学医療系 教授 正田 純一 「中高強度の身体活動量は非アルコール性脂肪性肝疾 患のマネイジメントにおける重要な因子である―後ろ向き解析研究)」