2011年3月11日に発生した東日本大震災では、まだ冬が明ける前に大災害が発生した事で多くの被災者が寒さを凌ぐのに苦労しました。
同様に1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災でも避難所の生活で防寒対策が問題となりました。
現在、南海トラフ沖地震や都市直下型地震などが30年以内に70%の確率で発生すると言われていて、冬場の辛い時期の起こる事もが充分考えられます。
もしも大規模災害が冬季間に起こった場合、どの様な防寒手段があるかを紹介致します。
衣服による対策
手元にある衣服を出来るだけ着こもう
寒さを凌ぐ道具として、何処でも使える手段として衣服を出来るだけ着こむ方法があります。
セーターやマフラーといった防寒着を着こむ事は勿論、下着類を何枚も着る事で寒さを軽減する事が出来ます。
汗で濡れた下着等は、出来るだけ早く乾燥したものへ交換する事で快適に暖かく過ごす事が出来るでしょう。
毛布を被るといった方法で、出来るだけ外気と触れない様にする事も有効です。
防寒対策を行う時に重要なポイントは、外気と体との間に空気の層を作ってあげる事です。
衣服を何枚も着こむ事で、空気の層を沢山作ると防寒効果が増しますので、避難する時に持ち出した衣服を出来るだけ着こむ様にしましょう。
防寒器具を用いた対策
ホッカイロからストーブまで
いくら衣服を着こんでも寒さを感じる事があります。
暖かいと感じる為には体温よりも高い熱源を用意してあげる必要があります。
例えば使い捨てホッカイロのストックがあれば、避難所で寝る時などにうまく節約しながら使う様にしましょう。
長時間同じ場所に使うと火傷をする危険性もありますが、衣服の間に入れるだけでも暖かさはだいぶ変わります。
加えて石油ストーブなどの暖房器具が避難所にあれば積極的に活用しましょう。
体育館や教室といった広い場所でも、出入り口を閉めて暖房を付けるだけで非常に暖かくなります。
石油ストーブの場合は定期的な換気を行わないと一酸化炭素中毒になる危険性がありますが、使用と換気を計画的に行うと良いでしょう。
施設に手を加える対策
段ボール等を活用する。
体育館などの広い施設が避難所として指定される事が多いですが、広い場所は寒く感じやすく暖房の効き目も弱くなります。
その為、ただ施設の中にいるだけでは、冷たい風からは身を守れますが、なかなか快適に過ごせる環境とはなりません。
そこで、建物の隙間風や窓ガラスと言った薄い場所をカバーする必要性があります。
窓ガラスに段ボールを貼り付ける事です、冷たい外気が窓ガラス越しに室内お空気を冷やさない様に工夫する事や、隙間にビニールや発泡スチロールを詰めて隙間風を予防するといった方法で暖かい環境を作り上げていきましょう。
避難所に暮らす人たちは全員が被災者ですが、お互いに協力しあって冬の避難生活を乗り越えられる様にしたいですね。
まとめ
・衣服を着こんで暖かく過ごそう
・防寒器具があったら積極的に活用しよう
・避難所の窓や壁面に一工夫加えて暖かい環境を作ろう