みなさんは、咳がひどい時の対処法をご存じでしょうか。ひどい咳が続くと、精神的にも体力的にも辛いものです。咳が止まらず、夜も眠れないとなると、ますます体力が奪われていきます。場合によっては、咳が原因で骨にヒビが入ることがあるので、少しでも早く頑固な咳から解放されたいものです。
またご自身ではなく、子どもの咳が止まらないという場合もあるでしょう。子どもが咳で苦しんでいる姿を見て、心配になる保護者の方は多くいます。そこで今回は、家庭内でできる辛い咳や痰を楽にする方法をご紹介いたします。
辛い咳を楽にする方法
それではさっそく辛い咳を楽にする方法をご紹介いたします。
①温かい飲み物を飲む
温かい飲み物を飲むと、咳が少し楽になります。咳が続く時は水分補給が大切です。口や喉が乾燥すると粘膜が刺激され、咳につながるからです。また痰の切れも悪くなり、しつこい咳が続いてしまいます。
喉に潤いを与える為にも、温かいスープや飲み物を少しずつ飲むようにします。冷たい飲み物は刺激を与えてしまうので、咳が続く時は避けた方がいいでしょう。
②寝る前にはちみつを与える
寝る前のはちみつも、咳を楽にする方法の一つです。はちみつは、咳止め効果があると言われているので、スプーン1~2杯程度のはちみつをお湯に溶いて飲むか、そのまま食べましょう。
ただし、はちみつは1歳未満の乳幼児に与えてはいけません。乳児ボツリヌス症に罹る危険性があるからです。ボツリヌス菌は熱に強い為、加熱処理をしても菌が死ぬことはありません。はちみつは1歳を過ぎてから、慎重に与えるようにしましょう。
③喉を温める
喉を温めることも、咳を楽にすることにつながります。咳が出ている時は喉を冷やさないように首にタオルを巻いたり、ネックウォーマーの着用がおすすめです。
④室内を保湿し喉を潤す
咳症状がある場合は加湿器を使用し、室内を適切な湿度に保ちましょう。部屋が乾燥していると喉の粘膜が乾燥し、炎症しやすくなります。加湿器がない場合はカーテンに霧吹きをかけたり、洗濯物を干したり、お湯を沸かしたりといった対策をとりましょう。室内の湿度が40%以上になるようにすると咳が楽になりますし、風邪予防にもなります。
また喉の乾燥を防ぐ為に、マスクを着用することもおすすめです。喉を潤すことで咳が軽減され、痰が出やすくなるからです。
⑤横向きまたは上半身を高くして寝る
辛い咳で眠れないという場合は、横向きまたは上半身を少し高くして寝ましょう。こうすることで気道が確保できるので呼吸が楽になります。また上半身を少し起こすと、鼻水が喉に落ちることで誘発される咳を抑えることができます。
子どもの咳が辛そうなら、バスタオルやタオルケット、クッション等を使い、上半身を少し起こした状態で寝かせましょう。小さい子どもの場合は、夜咳き込んでいる時に抱っこしてあげると咳が楽になることがあります。
⑥背中を優しく叩く
自分以外の人に咳症状がある場合は、背中をトントンと優しく叩いてあげましょう。こうすることで気道の中の異物や痰が出やすくなり、咳の軽減につながります。
1週間以上咳が続いたら医療機関を受診する
もし1週間以上咳が続いている場合は病気の疑いがあるので、医療機関を受診しましょう。1週間以内であっても息ができない程のひどい咳やゼーゼーと胸が動く程の咳、意識障害等の症状が表れたら救急車を呼ぶ必要があります。子どもに咳症状があるなら、症状に変化がないか小まめに様子をみましょう
まとめ
・温かい飲み物を飲むと咳が楽になる
・咳止め効果があるはちみつを寝る前に食べるといい
・乳児ボツリヌス症の危険性があるので1歳未満の乳児にはちみつは与えてはいけない
・喉を温めることも咳を楽にする方法の一つ
・室内を加湿し室内の湿度を適切に保つことは風邪予防にもなる
・横向きまたは上半身を高くして寝る
・背中を優しく叩く