1月から2月は降雪量が大幅に増える時期として知られています。都心で積雪が観測された時に気になるのは、交通事情ですよね。雪が降る機会が少ない都心では、少量の積雪でも交通機関が乱れることがあります。2016年1月18日の積雪による大幅な乱れは、大々的なニュースとして報道されました。先週1月22日も大雪が降り積もりました。更に明日からも再び都心で降雪・積雪が予想されています。突然の雪でパニックにならないためにも、雪の影響で交通機関が乱れた時の対処法についてご紹介します。
まずは情報を集める
降雪や積雪があった際、電車はその時の積雪状況や過去の事例によって遅延・運休が決まります。バスもまた速度制限や通行止めの影響で、大幅な遅延が予想されます。このように電車やバスは積雪による明確な遅延・運休基準が無いため、その時々の情報に耳を傾けながら行動する必要があると言えるでしょう。都心は除雪設備が整っていないため、数センチ程度の積雪でも遅延・運休が発生する可能性があります。「これぐらいなら大丈夫」と自己判断せず、必ず最新の交通情報を集めましょう。
交通情報を収集する時は、「交通機関各社のホームページを参照する」「テレビ・ラジオ等で発表される情報に耳を傾ける」といった方法が効果的です。スマートフォンを所持している方は、鉄道やバスの運行情報を提供してくれるナビアプリを利用して情報を集めるのもいいですね。
また、前日から降雪・積雪の予報が出ている時は、朝早く起きて自宅で情報を集めましょう。いち早く遅延・運休情報を知ることにより、代替えの交通経路を考えたり、会社に連絡をしたりする時間的余裕を確保することができます。
遅延証明書をもらう
各種交通機関は予定通りの運行がなされなかった時に、遅延を証明する「遅延証明書」を発行しています。遅延証明書を所持していると、交通機関の乱れで会社や学校に遅刻したとしても、遅刻と見なされない場合があります。また振替輸送を受ける場合も、遅延証明書を所持していないと実費を請求されることがあります。
遅延証明書は、電車の場合は改札やホームで、バスの場合は運転手による手渡しや営業所でもらうことができます。そうは言っても、駅や営業所が混雑をしていて、遅延証明書をもらうことが難しい場合もあるでしょう。鉄道会社やバス会社によっては遅延証明書をインターネットで発行していることがあるので、混雑で遅延証明書がもらえなかった時は、利用している路線を管理する鉄道・バス会社のホームページをチェックしてみましょう。
防寒対策をしっかり行ってから出かける
雪で交通機関が乱れた時は、駅やバス停で長時間待たされることが予想されます。寒さから風邪をひかないよう、自宅で防寒対策をしてから出かけましょう。コート、手袋、マフラーは必須です。その他にも使い捨てカイロ、レッグウォ―マー、イヤーウォ―マー、替えの靴下などを用意しておくと、より徹底した防寒対策になります。
また、マスクを着用して出かけることも忘れないようにしましょう。マスクをしていると喉を保湿することができますし、風邪やウイルスに感染するリスクを軽減させることができます。
普段とは違う通勤・通学経路を使う時は一層の注意を!
交通機関が乱れているという情報を入手した時、普段とは違う通勤・通学手段を選ぶこともあるでしょう。「電車が動いていないからマイカーで出勤しよう」「寒い中歩くくらいなら自転車に乗る」など安易に考えてしまいがちですが、注意が必要です。雪道で自動車や自転車を利用する場合は、タイヤを交換し滑らないようにすることが義務付けられています。
車を利用する際はスタッドレスタイヤに切り替え、スリップ事故に注意しながら運転しましょう。自転車も同様に、スタッドレスタイヤに交換しましょう。スタッドレスタイヤを所有していない場合は、普段の通勤経路が回復するのを待つようにしましょう。
まとめ
・雪で交通機関が乱れた時は情報収集に努める
・遅延証明書をもらっておくと、交通機関の乱れによって遅刻したことが証明される
・駅や停留所で長時間待たされる可能性を考慮し、防寒対策を徹底する
・安易に別の交通手段を利用しない