台風や地震とは異なり、雪害の警報については、ほとんど聞いたことがない、という人もいるでしょう。
特に、雪がほとんど降らないところに住んでいる人は、これを聞く機会があまりないと思われます。
ただ、いざそれを聞いたときに慌てずに済むように、雪害によってもたらされる警報レベルについて知っておくことは大切です。
段階は8段階
雪害による警報は、8段階に分けられています。
そのなかで、「融雪注意報(とけてしまった雪によって、土砂災害などが起きる可能性があること)」「着雪注意報(着雪することで、通信網などに影響がある可能性がある場合)」「風雪注意報(風や雪による災害が懸念される場合)」「大雪注意報」までは、比較的危険度が低いものとして認知されています。
「暴風雪警報」となると、雪だけでなく、暴風についても注意が必要です。また、雪によって視界が著しく悪くなるため、これについても警戒するように呼びかけられます。
「大雪警報」は「大雪注意報」に似ていますが、よりひどい災害を伴う可能性があるときに出されるものです。
もっとも警戒レベルが高くなるのは、「暴風雪特別警報」と「大雪特別警報」です。この2つは、「数十年に一度しか起こらないほどの非常に強い雪(と暴風)が起こること」を呼びかけるものです。特に、「大雪特別警報」の場合は、翌日以降もその状態が続く可能性が極めて高い場合に出されます。
警報が出たらどうすべきか
警報は、「まだ危険度が低いから」と安心していてはいけません。まだ低い段階、あるいはまだ時間がある段階で、きちんと準備することが大切です。
まずは食料の確保を行います。水もきちんと備蓄しておきましょう。1週間分程度は欲しいものです。持病を患っているならば、薬も確保しておきましょう。灯油なども買っておくと心強いと思われます。
除雪のために必要なスコップ類は、雪国の家ならば常備してあるはずですが、破損などがなかのチェックを行います。
除雪も必要ですが、暴風暴雪のときに外にでるのは極めて危険です。ラジオやテレビ、あるいはインターネットで情報収集を行い、外の状況をきちんと把握してから行動を起こしましょう。
まとめ
・雪害のときに出される警報は8段階。「暴風雪特別警報」と「大雪特別警報」は特に危険
・警報が出たら、早い段階で備蓄食品や除雪道具のチェックを行うこと。1週間分程度は欲しい
・除雪は必要だが、天候が荒れているときに外に出るのは危険。情報を聞いてしっかり見極めよう
参考サイト
◆損保ジャパン日本興亜:「雪害対策の基本」