降り積もった雪は、そのままにしておくと屋根の損壊やゆがみに繋がったりします。また、道路上に雪が積もっている場合、それが事故の原因となることもあるでしょう。
そのため、「除雪を行うこと」はとても大切です。
除雪作業にはさまざまなやり方があり、またさまざまな注意点があります。
それについて見ていきましょう。
道路などで使われる対策
道路で使われている除雪方法にはいくつか種類がありますが、「機械」を使ったものはとても有名です。
雪を端の方に寄せることのできる「除雪グレーダ」、シャベル型のもの、雪を砕くことのできるロータリなどが状況によって使い分けられます。
凍結を防止するために、凍結防止剤をまく機械もあります。豪雪地帯で夜中に外に出ると、これらが走っている光景を頻繁に目にすることになるでしょう。
ちなみに、北陸地方などでは、道路にパイプを這わせてそこから水を噴射し、雪をとかす機械もあります。
これは雪対策としては非常に有用なのですが、噴き出た水が凍結を招くこともあり、弊害もあります。気温が低いときは、特に「これがあるから」と安心せず、安全な運転を心がけたいものです。
一般家庭での対策
では、一般家庭ではどのように処理していけばよいのでしょうか。
一般的な道具として使われるのが「スコップ」ですが、効率よく除雪したいのであれば、スノーダンプを使うことをお勧めします。雪を効率よく運ぶことができるため、非常に便利です。スコップは小回りが利くのがメリットですが、効率の面ではやや劣ります。
つららを落とすために使われる「雪庇切り」も有効です。屋根から突き出した雪庇をおとすために使われるもので、落雪による事故を予防することができます。
ガチガチに凍った氷を割ることのできる「アイスピッケル」も、一家に1つあると心強いでしょう。
ただ、どの方法を使うにせよ、除雪作業は1人でやってはいけません。
除雪作業中の死亡事故の割合は、雪害事故全体のうちの8割を占めるものです。
特に落雪に埋まった場合、15分間が生死を分けるもっとも大切な時間となります。万が一のときにもすぐに救助ができるように、必ず2人以上で取り組みましょう。
まとめ
・道路の除雪作業には、機械が使われている
・融雪設備は時に路面の凍結を招くので、過信しすぎないようにする
・一般家庭の除雪は、スコップやスノーダンプ、雪庇切り、アイスピッケルなどが使われる
・除雪作業は必ず2人以上で行うこと