今から6年前の今日、2011年1月22日は新燃岳の噴火活動が始まり鹿児島から宮崎の広い範囲に亘り被害が出ました。
2016年12月1日から気象庁は秋田県・青森県の十和田、青森県の八甲田山、富山県・長野県に跨る弥陀ケ原の三つに関して24時間体制で監視を行う常時観測火山に追加指定しました。
日本には噴火する恐れがある110の活火山があり、今回の追加指定で24時間監視される火山は50か所となりました。
24時間監視が必要な火山の危険性と、監視方法をご紹介します。
2016年12月1日から気象庁は秋田県・青森県の十和田、青森県の八甲田山、富山県・長野県に跨る弥陀ケ原の三つに関して24時間体制で監視を行う常時観測火山に追加指定しました。
日本には噴火する恐れがある110の活火山があり、今回の追加指定で24時間監視される火山は50か所となりました。
24時間監視が必要な火山の危険性と、監視方法をご紹介します。
火山の監視方法
揺れや傾斜を監視する。

火山が噴火を起こす時は、地底のマグマが地中から吹き上げる事によって発生します。
その為、噴火する寸前の状態になると地面が膨張して山の形が変わったり、裂け目が出来る事もあります。
火山性地震(火山性微動)というマグマの流動活動特有の揺れが起こるので、これを観測する事で噴火の兆候を調べる事が可能です。
その為、噴火する寸前の状態になると地面が膨張して山の形が変わったり、裂け目が出来る事もあります。
火山性地震(火山性微動)というマグマの流動活動特有の揺れが起こるので、これを観測する事で噴火の兆候を調べる事が可能です。
常時観測火山には地震計や山体の膨張などを捉える傾斜計が設置され、最寄りの気象観測台へリアルタイムの情報が送られる様になっています。
噴火の兆候をつかむと噴火警戒レベル情報を発して、危険性を5段階に分けて避難する様に指示を出していきます。
ハザードマップを段階別に作成する事で、迅速な避難を実現するといった努力も行われています。
噴火の兆候をつかむと噴火警戒レベル情報を発して、危険性を5段階に分けて避難する様に指示を出していきます。
ハザードマップを段階別に作成する事で、迅速な避難を実現するといった努力も行われています。
火山災害の危険性
御嶽山の教訓

火山は噴火する前にある程度の兆候があるとされていますが、2014年9月27日に発生した御嶽山の噴火は寸前まで予兆が認められず、不幸にも戦後最も多い63名の命が奪われる事になりました。
噴火警戒レベルは最も低い1レベルで、登山客を制限するものではなかった事と、噴火した時間が11時52分頃と昼食の直前で、山頂付近に人が多く集まっていた事も被害を大きくした理由です。
噴火警戒レベルは最も低い1レベルで、登山客を制限するものではなかった事と、噴火した時間が11時52分頃と昼食の直前で、山頂付近に人が多く集まっていた事も被害を大きくした理由です。
御嶽山の活動は常に監視されており、火山性地震も2週間前から観測されていましたが、噴火に直結するものと判断するに至らなかった事が火山災害を防止する事の難しさを教えてくれています。
噴火の種類が水蒸気爆発というマグマの流動とは違う原因で噴火した事も予測を困難にした一因と考えられます。
火山で起こる災害には火山ガスの噴出といった噴火以外の原因で起こるものもあり、入山規制といった対策を噴火警戒レベルとは別に登山者や周辺住民を避難させるシステムを構築する必要があります。
噴火の種類が水蒸気爆発というマグマの流動とは違う原因で噴火した事も予測を困難にした一因と考えられます。
火山で起こる災害には火山ガスの噴出といった噴火以外の原因で起こるものもあり、入山規制といった対策を噴火警戒レベルとは別に登山者や周辺住民を避難させるシステムを構築する必要があります。
常時観測を続けると共に、火山弾から身を守るシェルターの建築や火山灰対策といった噴火に巻き込まれた場合の対策も重要です。
今後も気象庁が発表する常時観測火山の動向に注目していく必要がありますね。
今後も気象庁が発表する常時観測火山の動向に注目していく必要がありますね。
まとめ
・常時観測火山は24時間地震計や傾斜計で監視されている。
・常に見張られていても、御嶽山の様に突然噴火を起こす場合がある。
・監視と共に突然の噴火に対する備えも必要。
・常に見張られていても、御嶽山の様に突然噴火を起こす場合がある。
・監視と共に突然の噴火に対する備えも必要。