女性の身体に触ること=痴漢というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。痴漢は、女性の身体に直接触ることだけが手口とは限りません。最近では、女性に触らずに欲求を満たす“新型痴漢”が増加傾向にあります。
しかし、新型痴漢の実態はそれほど多く知られていません。そのため、男性から違和感がある行為をされて怖い思いをしているのに、これは痴漢とは呼べないのでは…と泣き寝入りしてしまう女性が少なくないのです。たとえ直接触ることはなくても、欲求を満たすために女性に対して意図的に行う行為は許されざるものです。
そこで今回は、近年増加傾向にある新型痴漢の驚愕の実態についてご紹介いたします。
新型痴漢の手口とは?

新型痴漢とはどのようなものなのか、下記にまとめました。
・息を吹きかける
・髪の毛や体臭を嗅ぐ
・見つめる
・電車の揺れに合わせて身体や鞄を押し付ける
・卑猥な言葉を発する
これらの行為を意図的に行っていると思うと、気持ちが悪くなりますよね。新型痴漢を行う犯人も、直接触っていないのだから問題ないと認識していることがあるようです。
たしかに痴漢は、男性から身体を触られる、その反対に身体を押し付けられるという手口が知られています。見ず知らずの男性から性の対象とされ、身体を触られるのは恐怖でしかありません。一生心に傷を受けるくらいの犯罪被害です。
ですが、新型痴漢も同じように、触れられることはなくても恐怖感を与えられるのには十分なほどの卑劣な犯罪です。触っていないのだから犯罪ではないという安易な考えは、女性を傷つける身勝手なものだと言えます。
新型痴漢は冤罪も生みやすい

女性からすると、新型痴漢は恐ろしいものです。しかし、男性側としても新型痴漢によって冤罪を生むリスクが高まるので、他人事ではいられない事案と言えます。なぜなら、新型被害の手口を見てみると、卑猥な言葉を発すること以外は誤解を招きやすいものばかりだからです。
例えば息を吹きかけること、電車の揺れに合わせて鞄や身体を女性に押し付けることの2つに着目してみましょう。息を吹きかけることに関しては、男性の方が女性よりも背が高い人が多いですよね。そのため、意図していなくても女性の顔周辺に息がかかってしまうことがあります。また、路線や時間帯によって電車の中が混雑していると、無意識のうちに女性の身体に鞄が当たってしまうことがあり、そのまま身動きが取れなくなってしまうことがあるはずです。女性からすると、男性がたとえ無意識にしている行為でもこれらの行為を痴漢だと判断してしまうことがあります。
つまり新型痴漢とは、痴漢だと断定するのが難しい行為なのです。直接触れるという分かりやすい痴漢の手口であれば、手に多少なりとも繊維がついたり、体液が残るものですが、新型痴漢は証拠となるものが残りません。新型痴漢をする犯人は、偶然を装っているので、ごく自然に欲求を満たそうとします。そのため、痴漢をするつもりがない男性が冤罪の被害に巻き込まれるという事態が起こってしまうのです。
ただし、偶然というのは何度も起こるものではないため、あまりに長い時間息がかかったり、明らかに匂いを嗅いでいる。空席があるのにわざわざ女性の側に立ったり、不自然に鞄が当たるようであればそれは新型痴漢の可能性があります。直ちに助けを求めるか、通報しましょう。証拠がないぶん、状況で判断する必要があるので時間が経ってしまうと立証することが難しくなります。痴漢に気付いたら、勇気を出して行動しましょう。
まとめ
・新型痴漢は息を吹きかける、匂いを嗅ぐなど身体に触れない痴漢行為
・痴漢の手口は、痴漢なのか判断しにくい
・新型痴漢は冤罪を生みやすい
・違和感を持ったらすぐに助けを求める