新型コロナウイルスの感染者が国内で相次いで確認されています。感染者は日を追うごとに増加しており、2020年2月13日15時現在では国内の感染者数が26人となりました。
そして2月13日には、新型コロナウイルスに感染した神奈川県の80代女性が死亡したと厚生労働省から発表がありました。新型コロナウイルスによる国内での死亡例は初となります。
新型コロナウイルスは、もはや対岸の火事ではありません。いつどこで感染する恐れがあるのか、誰にも分からないのです。自分の命、大切な人達の命を守る為にも確かな情報を得て、1人1人が対策していくことが求められます。
そこで今回は、新型コロナウイルスの感染経路や感染症対策、万が一疑わしい症状が現れたらどうすればいいのか等、最新情報をご紹介いたします。
新型コロナウイルスの感染経路は

現時点では、新型コロナウイルスの感染経路は、飛沫感染、接触感染の2つだと考えられています。
飛沫感染とはくしゃみや咳、会話によってウイルスが含まれた飛沫が飛び散り、別の人の鼻や口等から体内にウイルスが入り込んで感染するというものです。
接触感染とは、ウイルスが付着した物を介して感染することを言います。感染者がウイルスが付着した手でドアノブ、スイッチ等を触り、別の人が同じくドアノブやスイッチを触りウイルスが手に付着。そしてその手で目や鼻、口等を触ることで、粘膜から感染するのです。
ちなみに、中国保健部では新型コロナウイルスの感染経路としてエアロゾル感染の可能性があると発表しましたが、これについては厚生労働省が現在確認中です。
新型コロナウイルスの感染予防策とは

新型コロナウイルスの感染予防として重要なのは、手洗いです。ウイルスが手に付着した状態で目や鼻、口に触れてしまうと、感染する可能性が高まるからです。
では、感染予防として効果的な手洗い方法についてですが、まず石鹸を使い、手の甲、指先や爪の間、指の間、手首等、隅々まで時間をかけて丁寧に洗います。手洗い後は清潔なタオルやペーパータオルでよくふき取り、乾燥させましょう。感染を広げる恐れがあるので、タオルの共有は避けます。石鹸を使った手洗いだけではなく、アルコール消毒液も効果的です。
感染を広げない為の咳エチケットも重要です。咳エチケットとは、咳やくしゃみの症状がある場合、マスクを着用したり、ティッシュで鼻と口を覆い、他の人にうつさないようにすることを言います。症状がある人はマスクをするべきですが、マスク未着用時に咳やくしゃみをする時は手でおさえるのではなく、袖や上着の内側で鼻と口を覆います。
他にも、感染症予防として規則正しい生活や食生活を心掛け免疫力を高めること、持病がある場合は人混みを避けることも大切なポイントです。
もし疑わしい症状が現れた時の対応
各都道府県に「帰国者・接触者相談センター」が設置されています。もし、新型コロナウイルスの感染が疑われる症状が出たら、まずは相談しましょう。疑いがあると判断された場合は帰国者・接触者外来の受診調整を行うことになります。
まとめ
・感染経路は飛沫感染や接触感染
・エアロゾル感染の可能性は現在確認中
・効果的な感染予防対策は手洗い
・感染拡大を防ぐ為にも咳エチケットを心掛ける
・疑わしい症状が現れたら各都道府県の「帰国者・接触者相談センター」に相談する
参考サイト
◆内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策 新型コロナウイルス感染症の対応について」
◆首相官邸「新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~」
◆厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」