「入った会社がブラック企業だった」という場合、そこを辞めるか、それとも辞めざるべきかという問題が出てきます。
これについてはどうなのでしょうか。
すぐに辞めた方がよいケース
ブラック企業に長期的に勤め続けることは、非常に危険です。詳しくは「実例に聞く!ブラック企業の怖さ」のところで触れますが、長く続けていくうちに、感覚がまひしてしまったり自信が喪失したりして、「辞める」という選択肢をとることができにくくなることもあるからです。
特に、体を壊すくらいの長時間労働が課せられている場合はためらわずに辞めることが求められます。過労死ラインは「残業80時間以上」が日常的に続く状態だと言われています。
もちろん、ホワイトと呼ばれるところであっても、月によっては80時間を超える勤務が必要になるケースもあります。ただ、このようなケースでは、残業代がしっかりと支払われていたり、パワハラ問題が起きていなかったりと、「残業時間以外の部分」はクリーンであることが特徴として挙がってきます。
この「パワハラ・モラハラ」というのは、非常に大きな問題です。
ブラック企業の場合、長時間労働・低賃金労働に加えて、その人の人格そのものを否定したり、暴力行為があったりすることもあります。
このようなところで働き続けるのは極めて危険です。
しばらく続けてみた人の意見
ただ、「ブラック企業であってもしばらく続けた」という人もいます。
その人の場合、「次の会社のあてがあって、すでに就活を1年ほどかけてしていた。同業他社だったので、ブラック企業の方でできるだけ現場を踏み、経験だけを積み重ねて、次の就職先で有利にするために動いていた」ということでした。ただ、「自分は早めに見切りをつけての『3年』だったからいいが、心身を壊してやめていく人も多かったので、割り切りができないのならばすぐに逃げる方がいい」ということでした。
このあたりは個々人の考え方によるところも多いとは思われます。
ただ、基本的には、ブラック企業では長く勤めない方がよいでしょう。
特に、「周囲の人で、勤続年数が長い人がいない」という場合は注意が必要です。
まとめ
・体を壊しかねない長時間労働や残業代の未払いがあるなら辞めるべき
・パワハラ・モラハラがあるのならこれもすぐに辞めるべき
・人によっては割り切って就活をしている人もいる
・勤続年数が長い人があまりいない会社の場合は要注意