情報漏えいなどのトラブルは、もちろんまったく起きないのが望ましいと言えます。また、そのための対策もしっかり行うべきです。
しかし、新入社員として働き始めたころや、また長く社会人をやっていくなかで、いつか自分がこれらを起こす可能性は十分にあります。
そのときはどのようにしたらよいのでしょうか。
絶対に隠さない! 必ず連絡を
トラブルを起こした人は、「とんでもないことをしてしまった…」と青ざめることでしょう。特にそれが大きなトラブルにつながりそうな場合はなおさらです。そのため、「自分でどうにか出来ないか」と考えてしまいがちです。
しかし、自分一人でできることはそれほど多くはありません。また、たとえそれで表面上のトラブルは収まったように見えても、内部ではまったく片付いていないということもあり得ます。
このため、まずはすぐに直属の上司に報告をすることが大切です。
情報の共有を受けた上司は、それをセキュリティ責任者と共有し、指示を仰ぎます。
なかなか冷静になることは難しいかもしれませんが、「何をした結果」「どのようなことが起こったのか」をできるだけ正確に伝えるようにします。
このときは、自分の評価が悪くなること(たとえば仕事中にアダルトサイトを見ていて、それでウイルスに感染したようだ、など)もあまさず伝えましょう。
情報や原因を共有することで、対策も立てやすくなります。たとえ隠そうとしても後でばれることはありますし、そうなった場合はより評価が悪くなります。
なお、「自分以外の人から発見の報告があった」という場合は、その人の連絡先をしっかりと控えるようにします。
その後の流れ
会社側は対策本部を設置して、「これ以上の情報漏えい」を防ぐために動きます。場合によっては、ネットワークそのものを切断することもあります。また、顧客を抱えるサービスなどは、一度そのサービスを停止します。
その後で、「結局何が原因であったのか」を調査していくことになります。
事態が重いものであるならば、同業他社、取引先、そしてマスメディアなどへの発表と謝罪も必要になるでしょう。
再発防止のための取り組みも行われますが、これについては後述します。
新入社員がトラブルを起こした場合、できることはそれほど多くはありません。
対応のほとんどは、会社の責任者や上層部が担います。
とりあえずできることは、「報告を早くすること」「隠さないこと」です。
まとめ
・トラブルを起こした! と思ったらすぐに上司に報告を!
・絶対に隠し事をしない。自分でどうにかする、とは思わないことが大切
・上司は責任者に報告し、対応にあたる
・場合によってはサービスの停止などの措置も取られる
・新入社員にできることは多くないので、とにかく、早めにトラブルを共有することが大切