米カリフォルニア州で今月(2017年10月)発生した山火事は現在も収束の目途が立たず、死者も40人にのぼっているという報道です。
気温も涼しく感じる様になり、紅葉の季節になり、これからは空気も乾燥してきて火災が起こりやすくなる時期でもあります。
特に森林では自然に火が起こって山火事になる事もあるのです。
森林火災に関して、どの様な注意点があるかを調べてみました。
森林火災が起き易い時期
1月~5月にかけて多発する
日本では2010年~2014年の平均で年間1,635件の山火事が発生しています。これは毎日4件を上回る火災が起こっているという事です。
その中で3件は付近の住民へ避難勧告が出されるほど大規模で危険な火災が起こっています。更に詳しく見てみるとそのうち2件は4月末から5月頭に掛けて起こっています。
この4年間に起きた火災の月別平均を出した消防庁の統計を見ると、最も多いのは4月の平均369件で前後の3月と5月にも火災が集中して発生しています。
1月と2月も100件を超える森林火災が発生しており、冬の間に山火事が起こりやすいと言われる事の証明となっています。
火災が起こる仕組み
冬の季節風による乾燥や落ち葉が積もる事で火災が起こり易くなる
冬に山火事が集中する理由としては、太平洋側に乾燥した季節風が吹き込む事で火が点きやすくなる事と、落ち葉が積もる事により燃え広がり易くなっている事が挙げられます。
しかし、直接的な火災の原因を調べて見るたき火が主要な原因で2010年~2014年の間に年間平均497件の森林火災を引き起こしています。出火原因全体の3割を占める数です。
また、農作物を育てる為に行う火入れが山に飛び火してしまう事や春先に山菜採りなどで山に入る人が捨てて行ったタバコの不始末で火災になってしまう事も原因の一つです。
予防方法
原因の殆どは人為的なもの
日本における山林火災の原因は、大半が人の行いが原因であって、落雷などの自然現象で発生するケースは非常に少ないと言って良いでしょう。
予防するには、火の不始末をなくす事が大切です。
例えばバーベキューを楽しんだあとは、燃え残りや炭は土に埋めるなど、徹底して処分する様にしましょう。
炭の中には水をかけて消火したと思っていても、「おき」と呼ばれる一見火が消えた様に見えても勢いよく風が吹く事で再び燃え上がる完全に消えていない物が混ざっている事があります。
風が強い日は周囲の落ち葉などに火の粉が燃え移る危険もあるので、注意が必要です。
当然ですが、許可されてない場所での喫煙やバーベキューびは危険な事ですから絶対にしないでください。
平成26年に岩手県盛岡市で発生した森林火災では近隣住民277名が避難しており、ただ喫煙したかったからという出来心では済まされない事態になります。
冬の山へ出かける時は、火元の確認をしっかり行い安全に楽しみましょう。
まとめ
・森林火災は1月~5月が多い
・乾燥した空気や落ち葉に火が点きやすい
・火災の原因はたき火やタバコの不始末等の人為的なものが多い
・山でも火の取扱には注意して、火災にならない様しっかり後始末しよう