大勢の人と繋がることができる「SNS(Social・Networking・Service)」は、現在では多くの人が利用しているものです。
しかし、学生時代と同じノリでこれを使っていた場合、大きな問題になることも…。
今回は、これについて見ていきましょう。
たった1枚の写真が大問題に

mama_mia / Shutterstock.com
SNSにはいろいろな種類のものがありますが、ここでは「Twitter」をとりあげましょう。
これは140文字以内でさまざまなことを呟ける気軽なツールです。基本的には、「この人の投稿を見たいな」と思った人を「フォロー」して、その呟きを見ていくシステムです。
これはカギをかけておけば、自分が許可した人にしか自分の投稿を見せなくて済みます。しかしカギがかかっていない場合は、だれにでも(たとえフォローしていなくても)その投稿が見えてしまいます。
これは大きなリスクをはらんでいます。
たとえば、自分で作ってきたお弁当をデスクで食べるとき、そのお弁当の写真を撮影してアップしたとしましょう。
このとき、投稿者の目にはお弁当しか入っていません。
しかし、そのデスクに、書類などが置かれていたらどうでしょうか。
書類に書かれたクライアントの名前や見積もりなどが、一緒にアップされてしまうわけです。
SNSでの情報漏えいの怖さ
実際にこのような、「何気なく撮影し、何気なくSNSに挙げた写真による情報漏えい」が問題になったケースはそれほど少なくはありません。
これの恐ろしさは、「一度始まった情報漏えいは、なかなか収束しない」ということにあります。
まず、投稿者は自分の投稿が問題だということに気づきません。なにしろ何気なく行った行動だからです。また、昼休みが終われば多くの人はスマホに触りませんから、それがどんどん拡散していき、多くの人に知られ、そしてネット上で炎上(不祥事が広まり、収まりがつかなくなること)していっていることも、知らないままのことがあるのです。
しかし、家に帰ってからツイッターを見たり、また職場に電話がかかってきたりしたことで、それが明らかになることがあります。
こうなると、処分は免れません。
また、ここでは「ツイッター」を取り上げていますが、ブログも危険です。ブログでのせたたった1枚の写真が問題になり、老舗と呼ばれた会社が倒産したという事例もあります。
基本的に、「仕事の事、職場内の様子(写真を含めて)はSNSで呟かない」という姿勢の方がよいでしょう。
まとめ
・何気なく撮った1枚の写真が大問題になることも
・自分自身がその「問題」を意識する前に、大問題になることも珍しくない
・基本的には、仕事のことはSNSで呟かないのが安全
参考サイト
◆サイバー自衛団:「うっかりでは済まされない!事例から学ぶSNS情報漏洩への対策」