手軽に情報発信・収集を行うことができるSNSは、若者世代を中心に今や生活の一部となりつつあります。SNSを実名で利用する人も増えており、中には性別、誕生日、出身地、所属している学校・会社、顔写真といった個人情報を公開しているケースもあります。SNSで個人情報を発信する行為には常にリスクが付きまといます。思わぬ犯罪に巻き込まれないためにも、SNSで個人情報を発信する際の注意点について確認しておきましょう。
大原則!必要の無い個人情報は発信・公開しない
SNSに公開した情報は不特定多数の人の目にさらされます。つまりSNSで個人情報を公開する行為は、自分に関する情報を不特定多数の人に発信していることと同義なのです。
個人情報はいくつかの情報を組み合わせることによって、あなたのパーソナル情報・居場所・行動パターンまで特定することができます。こうした情報を知られると、ストーカー被害や詐欺被害に遭う確率が上昇します。犯罪から身を守るためにも、SNSを利用する時は必要の無い個人情報を公開しないようにしましょう。
閲覧制限を設けることができるSNSを利用する場合も注意が必要です。閲覧制限を設けることができるSNSを利用する際は、「私の個人情報は限られた友達しか見ていない」と慢心してしまいがいです。でも、本当にそうでしょうか。パスワード解析によって見知らぬ人が見ている可能性がありますし、友達の不注意によってあなたの個人情報がインターネット上で拡散していくリスクだってあります。インターネット上に公開した個人情報は自分でコントロールすることが非常に困難であることから、投稿する際は常に慎重さが求められていると言えるでしょう。
インターネット上に発信した情報は完全に削除することができない
SNSは気軽に利用できるツールです。そのため、「SNSに書き込んだ個人情報は、都合が悪くなった時に消せばいい」と考えている方も多いのではないでしょうか。ですが、その考え方は甘いと言わざるをえません。
一度インターネット上に公開した情報は、瞬く間に拡散していきます。大元の書き込みを削除したところで、あなたの個人情報のコピーが拡散していく可能性は十分にあります。また、見知らぬ人があなたの個人情報を保存していることも考えられます。
SNSで発信した個人情報を完全に抹消することは難しいことから、インターネット上に個人情報を発信する時は「この情報は取り消すことができない」という危機意識を持ち、「本当に公開しても大丈夫か」というセルフチェックをするようにしましょう。
写真から個人情報を特定されないようにする
SNSに写真を投稿することがブームになっていますよね。氏名・住所などの個人情報と比較するとつい気軽に投稿してしまいがちな写真ですが、写真から個人情報を特定することができることをご存知でしょうか。
スマホ等で撮影した写真には「日時」や「位置情報」が組み込まれています。この情報を解析すると、「いつ・どこにいたのか」という情報が知られてしまいます。自宅で撮影した写真の位置情報が解析された場合、自宅を特定される危険があるでしょう。こうしたリスクを軽減するためにも、スマホ等のカメラを利用する時は位置情報をオフにするようにしましょう。
また、写真に写り込んでいる背景から撮影場所を特定されるケースもあります。ストーカー被害などを誘発しかねないので、写真を投稿する時はリアルタイムで行うことを避け、その場を離れてから行うようにしましょう。
まとめ
・大原則は「SNSで個人情報を発信しない」
・公開した情報は完全に削除できないため、公開前に「公開しても大丈夫か」というセルフチェックを行う
・写真から個人情報が特定されないように、位置情報をオフにする
・居場所特定を避けるためにも、SNSに写真を投稿する時はリアルタイムで行わないようにする