最高気温が20度を超える日が増え、初夏の訪れを感じられるようになりました。これから夏にかけて、子どもと水遊びを楽しむ機会も増えるのではないでしょうか。
子どもを水辺で遊ばせる時は水難事故に注意する必要があります。今回は子どもを水辺で遊ばせる時の注意点についてご紹介します。
子どもの水難事故は水深が浅い場所でも起こる

水難事故というと、水深が深い場所で溺れることをイメージする方も多いでしょう。ところが、子どもの水難事故は水深が深い場所だけで起こるわけではありません。
子どもが水深20~30センチ程度の浅瀬で転んだ場合、どのように動いていいか解らなくてパニックになってしまい、自力で立ち上がることができないことがあります。すると、そのまま溺れてしまい、窒息死してしまうことがあるのです。
このように、子どもの水難事故は水深の浅い場所でも起こります。「浅瀬」「水深の浅いプール」「池」「噴水」「用水路」といった水深の浅い場所・日常空間にある水辺でも溺れる危険があることを認識しておいてください。
遊泳の予定が無い時でも気をつける
水難事故は泳ぐ時以外でも発生します。特に「川での水浴び」「川辺の散策」「釣り」など、水辺に出かける時は事故が発生しやすいです。泳がないから安全と考えるのではなく、水辺=水難事故が起こるという認識のもと、ライフジャケット着用など事故防止の準備をして出かけるようにしましょう。
また、「池に落ちたボールを取ろうとして足を滑らせた」など、水で遊ぶ予定がない時でも水難事故は発生します。周囲に水がある場所で子どもを遊ばせる時は、親が目を離さない・ボールなど持ち物が水辺に落ちた時は大人に報告して取ってもらうなど、ルールを決めて守らせるようにしましょう。
水辺で子どもを遊ばせる時に気をつけること3か条
目を離さない
子どもの水難事故は、親の目が離れた時に発生することがあります。子どもを水辺で遊ばせる時は必ず保護者が付き添い、目を離さないようにしましょう。
海や川など水難事故が起こりやすい場所は、子どもだけで出かけるのは止めるようにしましょう。プールなどは監視員がいることから、気が緩んでしまいがちです。ですが、水深が浅いプールでも溺れることがあるので、幼い子どもがプールで遊ぶ時は、必ず保護者が付き添ってください。小学生以上の子どもであっても、プールで溺れる事故が発生しています。なるべく保護者が付き添うと安心です。
ライフジャケットを着用する

ライフジャケット(救命胴衣)を着用すると、水難事故に巻き込まれた際に、頭部が水面上に浮き上がる効果があります。国土交通省の調査によると、ライフジャケット着用時とそうでない時を比較すると、海中転落時の生存率に2倍の差があることがわかっています。命を守るためにも、川や海の付近で遊ぶ時・川や海でレジャー体験(釣り・水遊び・川下りなど)をする時は、ライフジャケットを着用するようにしてください。
情報収集をし、ルールを守る
水辺の状況は天候によって変化することがあります。特に大雨・大風の後などは事故のリスクが高いです。水辺に出かける時は、天気予報など天候の情報を事前に収集するようにしましょう。
水難事故の起こりやすい場所は「遊泳禁止」「危険」「事故多発」など、看板や標識で警告しているケースがあります。このような警告がある場所では、子どもを絶対に遊ばせないようにしましょう。
まとめ
・水難事故は水深が浅い場所でも起こる
・泳がない時も注意が必要
・保護者が付き添って、目を離さないようにする
・ライフジャケットを着用しよう
・天候や危険地帯などの情報を収集する