スマートフォン(スマホ)の使用中に、「熱い!」と感じた経験はありませんか?
スマホが使用中に発熱する事例は多数確認されており、やけどなどのケガをしたという報告もあります。
スマホの発熱でケガをしないために、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。
スマホが高温になる原因
スマホが高温になる原因は、主に二つあります。一つはバッテリーで、充電や無理な使用によるバッテリーの劣化が原因です。二つ目は使い方の問題です。長時間使用する・アプリをたくさん開いている・負荷の大きいアプリを使用している・直射日光が当たる場所など高温になりやすい場所に置いているといったことが挙げられます。
高温になったスマホでケガをすることはあるの?
「スマホが熱くなっている」という感覚は、多くの方が経験しているでしょう。熱くなったスマホは、健康被害につながることがあるのでしょうか。
独立行政法人国民生活センターによると、2009年度から2013年度の間に、スマホの充電端子の損傷や本体の発熱に関する相談が1032件寄せられ、そのうち「やけどした」「やけどしそうになった」という相談は268件にのぼります。高温になったスマホによるケガは、実はとても身近な問題であると言えるでしょう。
ケガをしたいための注意点
①無理な使用を見直す
スマホ機器に負荷がかかるような使用をすると、発熱することがあります。長時間の使用・アプリを同時並行で利用するといった行為は控えましょう。アプリは使用後に終了させる習慣をつけるといいですね。
アプリはバックグラウンドで起動していることがあります。知らない間にスマホに負荷をかけている可能性もあるので、必要のないパックグラウンドアプリは停止させるようにしましょう。
②熱くなったら休ませる
スマホが熱くなってきたと感じたときは、スマホを休ませてください。無理に使うとやけどをするリスクがあがります。スマホを休ませるときは電源を落としましょう。カバーを付けている場合は、外すと冷めやすくなります。
③充電中の注意点
スマホの発熱は充電中に起こりやすいです。充電を行うときはなるべく純正の充電器を使用しましょう。ケーブルや端子部分が傷んでいる充電器の使用は止めてください。過度な充電も発熱の原因になるので、充電しっぱなしにならないように注意しましょう。
充電中にスマホを使用するとバッテリーに負荷がかかり、発熱しやすくなります。充電中の使用は控えてください。
④肌に密着させたまま放置しない
東京くらしWEBに、充電中のスマホを腕の下に置いたまま寝てしまったところ、本体が発熱してやけどをした事例が紹介されています。発熱したスマホを肌に密着させる行為は危険です。就寝中に充電を行う際は、体に密着するリスクがない場所に置いて行いましょう。起きているときであっても、肌に密着させる状況が長時間続くと、低温やけどを起こす恐れがあります。本体の発熱に気を配りながら使用しましょう。
まとめ
・スマホはバッテリーの劣化によって発熱することがある
・スマホ本体に負荷がかかると、発熱することがある
・不要なアプリはその都度終了し、負荷を減らす
・熱いと感じたときは電源を切って休ませる
・充電中の使用や過充電は控える
・長時間肌に密着させるような使用はしない
参考サイト
◆独立行政法人 国民生活センター「スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱に注意-なかにはやけどを負った事例も-」
◆東京くらしWEB「スマートフォンでの低温やけどに注意」