総務省の調査によると、2016年のスマートフォン(以下スマホ)の個人保有率は56.8パーセントにのぼり、10代から30代は80~95パーセント近い保有率を記録していることがわかります。スマホは連絡手段、写真撮影、ゲーム、音楽再生など幅広い用途で使われています。今や生活に欠かせない存在になりつつあると言えるでしょう。その一方で、スマホの長時間使用による健康被害も懸念されています。今回は夏場の高温環境で注意したい、スマホの発熱現象についてお伝えします。
スマホが発熱するのは本当?
スマホの使用中に本体機器が熱くなってきたと感じた経験はありませんか?スマホの発熱は発売当時よりたびたび起こっており、NITEの発表によると平成22年~26年の間に239件の事故(うち電池パックや本体などスマホそのものによる事故は計82件)が起こっています。NITEはスマホが原因で起こる事故は発熱・発煙・発火を伴うことがほとんどであり、火災に発展するケースもあるようです。
どんな時に熱くなるの?
スマホやバッテリーの改良が進み、現在ではスマホが極端に発熱する事故は少なくなりました。しかしスマホの使い方を誤ると、発熱し怪我をする恐れはまだまだあります。
スマホを長時間使用していると、スマホに負荷がかかります。スマホに負荷がかかったまま使用を続けると、スマホが発熱することがあります。長時間の使用は避けるようにしましょう。また、充電をしながらスマホを使用する行為もスマホに負荷がかかります。充電中はスマホの使用を控えるようにしましょう。
スマホを充電器に刺したままにしておく行為もスマホが過充電となり、発熱する原因となります。過充電はバッテリーの寿命も短くしてしまうので、充電が終わったらすぐに充電器から外すようにしましょう。
スマホの発熱には外気温も関係しています。スマホを高温下に放置すると周囲の気温の影響でスマホ本体も熱を帯びてくることがあります。真夏の車内などに放置すると、内部の部品が溶ける原因にもなります。夏はスマホが発熱しやすい時期であることを理解しておきましょう。
防ぐ方法は?
スマホの異常発熱を防ぐためには、スマホに必要以上の負荷をかけないようにしましょう。スマホが発熱する原因となる過充電や充電をしながらの使用は止めるようにしましょう。この他にも「長時間の使用は控える」「負荷の高いアプリを使わない」「一度に多くのアプリを起動しない」「熱を帯びてきたら電源を落として休ませる」といった方法も効果的です。
スマホは生活するうえで無くてはならないものになりつつありますが、過度な利用による発熱で思わぬ怪我をしないためにも、上手な使い方を心がけましょう。
まとめ
・スマホは発熱することがある
・過充電、充電しながらの使用はスマホに負荷をかけるため、発熱のリスクが高まる
・夏場などの高温下に放置すると、発熱することがある
参考サイト
◆総務省「数字で見たスマホの爆発的普及(5年間の量的拡大)」
◆独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)「スマホ等及びその周辺機器の事故にご注意ください」