今の生活に欠かせない存在となった電子機器にスマートフォンがあります。
携帯電話としての通話からインターネットを用いた調べものまで、スマートフォン依存症という言葉があるくらい生活と密接に関わっています。
しかし、肌身離さず持っておきたいスマートフォンが扱い方を間違えると文字通り炎を噴き上げる危険な存在となる事はご存じですか?
2016年10月5日、アメリカ合衆国ケンタッキー州南部の空港で、サムソン製スマートフォンが出火し、旅客機に乗っていた乗客が避難する騒ぎがありました。
スマートフォンが内に秘める火災の危険性と安全な使い方を紹介します。
実は危険物の塊
リチウム電池は危険物
現在スマートフォンに用いられる電池として使われているのは、リチウムイオン二次電池が用いられています。
リチウムイオンが正極と負極の間を移動する事により、電気を貯めこんだり、放電を行う電池で、軽量な割に蓄電量が多い事が特徴です。
しかし、スマートフォンに使われる電池は多機能化によって消費電力が増えた事をカバーする為に、サイズに対して限界に近い蓄電量を求めている場合があります。
その為、危険なほど充電や放電が行われてしまい、回路のショートによる破裂や発火、異常加熱に繋がる事があります。
一度発火すると、電池の内容物にある酸化剤に燃え移り消火が難しくなったり、有機溶剤が漏れ出す危険があります。
衝撃によって蓄積しているエネルギーが刺激され発火する可能性もあり、保管にも注意する必要があります。
リチウム電池は劣化すると膨張する特徴があり、なかにはスマートフォンの外見を歪ませるほど膨れる場合があります。
膨らんだリチウム電池はいつ発火してもおかしくないほど危険な存在です。
対策方法とは
早め早めの電池交換をしましょう
スマートフォンで危険となるのは、バッテリーを中心とした電気系統です。
2013年には充電したまま通話をしていた中国の女性が感電死するという事故がありました。
過充電によりショートした事が原因と考えられます。
リチウム電池は充電か完了した状態でさらに充電を続ける過充電の状態になると急速に劣化し電解液の酸化などにより加熱を起こし最悪破裂してしまうので危険です。
また、アプリを多数起動させている状態はスマートフォンに負荷が掛かり電池の過放電により発熱を起こします。この状態が続くと火傷を負う程の熱を持つようになり、火災を起こす危険があります。
その為、スマートフォンを充電する時は出来るだけ過度に充電しない様に純正の充電器を使用する様にしてください。
充電中の利用も出来るだけ避けて、充電器から外して使う様にしてください。
アプリの利用も一度使ったら起動しているアプリ一覧から消去して停止させる様にすると、負荷による加熱を予防する事が出来ます。
画面の電源を落とす事でも加熱を防ぐ事が出来るので、長時間使用したら休ませる様にしましょう。高温になる車のダッシュボードに放置するといった事も発火の原因となります。
電池が膨らんできたなと感じたら、早めに交換する事もお勧めです。
安さにつられてメーカー純正以外の物を買いたくなりますが、相性の確認が行われている純正の電池を購入される事をお勧めします。
スマートフォンは現代の生活に欠かせない存在だからこそ、安全な使い方をマスターしておきたいですね。
まとめ
・スマートフォンに使われるリチウム電池は高性能な代わりに危険性がある
・正しく使って安全に使える様にしよう