普段から住まいの安全は、どのようにチェックされていますか?キッチンやリビング、寝室には思いもよらない危険が待っています。では、一体どこを重点的にチェックすれば良いのでしょう。今回は、キッチン・リビング・寝室別のチェックポイントを確認してみましょう。
キッチンをチェックしてみよう
キッチンでは先ず、食器棚をチェックしてみましょう。どこをチェックするかと言うと、転倒防止金具など、地震の際の転倒防止措置を行っているかです。食器棚はガスコンロと向かい合う位置に、設置されていることが多いはずです。震度5程度の地震の際に、食器棚がコンロ側に倒れたことによって、コンロのスイッチが押されて自動的に火が付くケースがあります。そうなると、コンロの火によって、可燃物が燃えて火災に発展することもあります。転倒防止措置がとられているかチェックしておきましょう。
また、ガスコンロを使用する際には、服の袖はきちんとまくっておくか、腕抜きなどで広がらないようにしておく必要があります。ナイロン系の服の場合、コンロの火に袖が少し触れただけで着火し、直ぐに燃え広がってしまいます。命にかかわる程の大火傷に繋がってくるので、コンロのそばでは衣服に注意しなければなりません。チェックポイントをまとめると、次のようになります。
・集中収納により、努めて生活空間に家具類を置かないようにする
・ケガや避難障害を発生させにくい家具類のレイアウトにする
・家具類の転倒・落下・移動防止の対策器具を設置する
リビングのチェック その1
リビングに仏壇を置いている方は、ロウソクや線香に注意する必要があります。ロウソクが倒れて火事になった事例は、実際に多くあります。地震によるものでなく、日常でロウソクの台が斜めになっていたり、火のついたロウソクの芯が飛んだりする現象によって、知らない間に火事になるケースは現実に起きています。仏壇でロウソクをつける際には、必ず見守っている状態で点けましょう。無人になる場合は、ロウソクの火は確実に消すことが重要です。また、線香についても、無人での着火はよくありません。仏壇に対しての火の取り扱いは、十分に注意する必要があります。チェックポイントをまとめると、次のようになります。
・ろうそくの転倒に注意する
・周りに燃えやすい物を置かない
・服に火が付かないように手元に注意する
・ろうそくのサイズに合ったろうそく立てを使う
リビングのチェック その2
リビングでは、多くの電化製品を使っていることでしょう。テレビ、DVD、ゲーム機など、コンセントでたこ足配線していませんか?たこ足配線が多いと、コンセント部にほこりがたまりやすくなっています。たこ足配線のコンセントは見栄えも悪いので、テレビ台の後ろなどに隠しているケースが多いです。そうなると、日常的な掃除が行き届かないので、ほこりだらけになってしまいます。これが、コンセントからの出火の原因となってしまうのです。コンセントのたこ足配線は極力やめて、毎日確実な接続チェックとほこりの掃除を行うようにしましょう。チェックポイントをまとめると、次のようになります。
・使っていないプラグは抜く
・プラグやコンセントを定期的に掃除する
・家具などの下敷き、折れ曲がりに注意する
・タップは決められた容量で使う
・束ねて使わない
寝室をチェックしよう
寝室では、タバコの吸殻をチェックしましょう。禁煙者が増えてきて、寝室でタバコを吸う割合は減ってきていますが、1人暮らしのスモーカーの方や、タバコを離すことができないヘビースモーカーの方は、寝室で寝るまでタバコを吸っています。寝たばこはもちろん止めないとダメですが、灰皿に吸殻を溜めておくのもダメです。消したつもりでも、少しの火が残っていれば大火災に繋がっていきます。水につけるなど、確実に消火する必要があります。我が家はスモーカーがいないので大丈夫と思っていても、隣近所で寝室にてタバコを吸っている方がいると「もらい火」で、延焼してしまうかも知れません。スモーカーの方は、次のポイントを必ずチェックしましょう。
・寝たばこは絶対にしない
・飲酒⇒喫煙⇒うたた寝に注意
・吸いがらを灰皿にためない
・吸いがらは水で完全に消してから捨てる
・火種を落とさないよう安全な場所で喫煙する
まとめ
・キッチンでは食器棚の転倒防止が重要
・リビングでは仏壇の火は取扱いに注意
・コンセントはキレイにして使う
・寝室での寝たばこは絶対にしてはいけない