そして温かい部屋の中に居ると外に出たくなくなりますね。
快適な環境を提供してくれる暖房器具には電気ヒーターなど様々なものがありますが、直接燃料を燃やして暖を取れる石油ストーブは凄く温かく感じます。
しかし、扱い方を間違えると「火災」や「一酸化炭素中毒」といった問題を引き起こす事を忘れてはいけません。
石油ストーブで火災や事故に遭わないための安全な使い方をご紹介します。
石油ストーブと火災
可燃物を近くに置かない
石油ストーブは直接燃料を燃やす事で部屋を温かくする道具です。
濡れた「衣類をストーブの傍で乾かす」という事をした事はありませんか?
雪の日に濡れた衣類を乾かすのに便利なため、為ついつい使ってしまいますが、一歩間違えれば火災を招く危険な行動でもあります。
「ストーブ火災の約7割は電気ストーブによる」という東京消防庁の発表資料もありますが、新潟県では約46%が石油ストーブによるものとなっており、ストーブの近くや上に吊り下げるといった行為は、干している事を忘れて気がついたら火の手が上がっているという事が起こり得ます。
燃料を入れる時は火元から離れた場所で作業したり、こぼれても良いように当て布をするなどの対策を行いましょう。
石油ストーブと一酸化炭素中毒
定期的な換気を忘れずに
石油ストーブを使う時に注意が必要でありながら、油断していると手遅れになりがちな事として一酸化炭素中毒があります。
一酸化炭素は酸素よりも赤血球の成分であるヘモグロビンと強く結びつく性質があり、酸素の運搬が妨害されて低酸素血症と同じ状況を引き起こします。
しかも、自覚症状は把握し難く、気が付いた時には手足が動かなくなり自力で解決を図る事が難しくなることが多い状況です。
石油ストーブを使うと燃焼によって一酸化炭素が発生するため、寒くても定期的な換気を必ず行うようにしましょう。
目安としては1時間に1回は5分ほど窓を開ける事をオススメします。
豪雪地帯などで窓が開ける事が困難な場合は一度石油ストーブを止めて換気扇を回すといった事を行いましょう。
一酸化炭素中毒は暖房設備だけでなく自動車の運転中にも起こる可能性があります。
特に駐停車している時は濃度が高まりやすくなり、排気の溜まり易い場所では注意が必要です。
まとめ
・石油ストーブは部屋を急速に温めてくれる便利な暖房器具です
・物を干すときや燃料給油を行う時は火災に注意しましょう
・一酸化炭素中毒を避ける為に定期的な換気を行いましょう