アナフィラキシーショックを引き起こし、人を死に導くこともある「スズメバチ」。
このスズメバチは非常に高い攻撃性を持っており、巣に近づく人間には容赦しません。
恐ろしいこのスズメバチ、いったいいつくらいに活動するのでしょうか?
種類について
一口に「スズメバチ」と言っても、その種類はさまざまです。
マスメディアによく取り上げられる「キイロスズメバチ」は、町中にも出没します。一方、オオスズメバチは、山のなかによく巣をつくっています。コガタスズメバチの場合は、よく開けた場所、軒下などに好んで巣をつくる傾向にあります。
町中でも山でもまったく安心することができません。
彼らは非常に攻撃性が高いため、人間側から攻撃を仕掛けなかったとしても、近づいただけでこちらに向かってくることもあります。
危険な季節は?
スズメバチは、4月から12月くらいまでの間に活動します。キイロスズメバチは特に期間が長く、逆にヒメスズメバチの場合は5月から10月くらいまでと活動期間が比較的短めです。
いずれの種類のスズメバチであっても、もっとも攻撃的にはるのは、9月くらいだと言われています。8月と9月はどの種類であっても、「1年でもっとも攻撃性が高い時期」であるとされ、非常に危険です。
さらに怖いのは、この時期は人間の行楽シーズンとも一致する、ということです。長期休みがとりやすい夏や、少し涼しくなってきた9月は、気軽に山に登る人も多いことでしょう。このようなときに、巣に気付かずに近寄ってしまうと大惨事になりかねません。
刺されてしまったらどうする?
刺されてしまった場合、すぐに毒を吸いだします。市販品の「ポイズンリムーバー」という名前の道具を使うと確実です。1000円程度の値段で売られています。山の場合はすぐに病院に行くのが難しいので、これを1つ買っておくとよいでしょう。
口で吸いだすのはとても危険です。
その次は、よく冷やします。氷嚢があれば理想的です。すぐに山を下り、病院に行くようにしてください。救急車を呼べる環境にあるのなら、救急車を呼ぶようにすることも大切です。
まとめ
・スズメバチにはさまざまな種類があり、活動時期や繁殖場所が異なる
・どの種類であっても、8月~9月は攻撃性が高まり、非常に危険である
・もしも刺されてしまったら、ポイズンリムーバーを使い、すぐに毒を吸い出す
・その後にはきちんと冷やす。また、できるだけ早く医者に連れていくことが大切
参考サイト
◆ヘルスケア大学「スズメバチに刺されたときの対処」
◆蜂の巣駆除マイスター「蜂の出やすい季節に注意!」
◆蜂の巣駆除マイスター「蜂に巣をつくられやすい場所」