「シェアハウス」は、若者を中心として人気のある住まい形態のうちの一つです。
大勢の人で家のスペースを分け合って暮らせるため、周囲とのコミュニケーションも取りやすく、また費用も抑えられるというメリットがあります。
しかしこの方法にはデメリットがあることも知っておかなければなりません。
シェアハウスのデメリットのうちの一つが、「窃盗事件などが起こりやすい」ということです。
部屋に忍び込むタイプの窃盗
シェアハウスのなかには、それぞれの部屋に鍵がついていないという家があります。シェアハウスでは、「一部分だけを共有して、自分の部屋を別に持つ」という形態をとりますが、その「自分のプライベートスペース」にあたり個室の鍵がない、ということもありうるのです。
こうなってしまうと、部屋には入りたい放題です。たとえ鍵がかかる部屋であったとしても、安っぽい鍵ならば壊すこともできます。
家主がいないときに忍び込み、部屋の中にある現金などをかすめ取っていく窃盗犯などもいます。
これらを解消するためには、部屋のかぎを付け替えるのが有効です。
また、防犯ビデオを導入するのもよいでしょう。こうすれば、いざ部屋にだれかが忍び込んできたときに、その人物を特定することができます。
細かい窃盗について
シェアハウスで、「ほかの人間の部屋に忍び込んでお金を抜き取る」というような場合については、罪に問うことも容易でしょう。しかしそれ以外のケースの場合、さらに難しいことになります。
たとえば、台所においてある食品などを勝手に使われてしまった、などのケース。
このような場合は「窃盗罪」に分類されますが、実際の現場でこれを持っていった場合は何の保証もないことがありえます。被害額が小さすぎるため、事件を立件する事ができないことも多いからです。
もちろん、「毎回同じ人が食いつくしている」「被害総額が大きい」「悪質である」ということであれば、「事件」にすることもできるかもしれません。
ただ、名前を書いておくだけでも抑止力にはなり得ます。
まとめ
・シェアハウスは優れた建物だが、トラブルは起こり得る
・シェアハウスのなかには、鍵がかからないこともある
・犯人を見つけたいということであれば防犯カメラも役立つ
・食べ物の窃盗も正しくは「窃盗」にあたる。ただ、その犯人探しは難しい
・名前などを書いておくことで、抑止力になる
参考サイト
◆弁護士ドットコム:「シェアハウスでの盗難は窃盗罪にあたりますか」
◆防仁学:「最近流行りのシェアハウス シェアハウスで起きるトラブルについて~基本編」