2011年(平成23年)3月11日、東北地方太平洋沖地震による東日本大震災が発生しました。
大規模な地震災害は3.11大震災と呼ばれ、たくさんの尊い命が奪われてしまいました。
今年も3月11日を迎えようとしています。
この大震災を絶対に風化させてはいけません。
私も被災者の一人として、こちらの記事を書かせて頂きます。
ここでは主に災害発生時にとるべき行動などを、被災場所別に分けて「職場・自宅・通勤や外出中」の3つのシリーズにしてお届けしていきます。
まずは自分の身の安全を図る

第一は身の安全を図ることが先決です。
災害発生直後は気が動転しパニックになりがちですが、まずは自分の身を守ることが最優先です。
丈夫な机などの下に身を隠して頭部を守りましょう。
地震の際は閉じ込められないように、出入り口を確保してドアを開けておきましょう。
・建物や書類棚など倒壊しそうなものから離れること
・頭部や体を保護していくこと
・エレベーターやトイレなど孤立しそうな場所から離れること
・館内放送や防災情報に耳を傾けていくこと
職員スタッフの安全を確保し多職種と連携を図る
身の安全を確保することができたら、職員スタッフと協力して近くの危険地帯など情報の共有に努めていきます。
避難の必要性はあるのか、どこにどうやって避難し移動していくのか、その手段を決めていきます。
ここでも個々の安全確保が何より大切になってきます。
東日本大震災は揺れが原因となって、津波や建物の倒壊といった二次的被害にもつながってしまいました。
そのため、組織や企業では「緊急時のアナウンス」が重要な役割を果たしてきます。
「緊急時のアナウンス」に従い、地震の揺れに対応しながら、安全を確保していく必要があります。
私は当時、訪問看護師として出先から帰院した際、病院の玄関口で震災に遭遇しました。
車中にいてもその揺れは留まることなく、車ごと倒れてしまうのではないかといった、激しく大きな揺れは今でもはっきりと覚えています。
職員スタッフや患者さん達は血相を変えて慌てて外へ飛び出し、院内は騒然としていました。
当然ながら、私は帰宅困難者になり院内に留まることになりました。
院内で患者さん達の対応に追われている自分がいました。
揺れが少し落ち着いた深夜帯になってから、みるも無残な道路をゆっくり確認しながら、何時間もかけて帰宅しました。
自宅に着いたのは確か明け方近くであったと記憶しています。
ここでは応援者の協力があったからこそ、何とか自宅まで辿りつくことができたのです。
職場で自分勝手な行動は混乱を助長し、余計パニックに陥ってしまいます。
多職種との連携プレーを改めて痛感した、そんな記憶があります。
職場で被災した際、心得ておくこと3選

職場で災害に遭遇したら、まずは身の安全を確保することです。
身の安全が確保できなければ、そこからは何もできません。
震災時の初動対応ともいえる「身の安全」を絶対に忘れてはいけません。
・声を出し合いながら情報交換
・その場で役割分担
・みんなで助け合い協力する姿勢
震災時の初動対応「3秒、30秒、3分」を意識しよう!
災害直後にとるべき行動
災害直後にとるべき行動を時系列にまとめてみました。
・3秒でするべきことは、身の安全を確保すること
・30秒でするべきことは、周囲の人と協力して安全確保に努めること
・3分でするべきことは、30秒でしたことを踏まえて小規模集団を作っていき、次の安全確保へつなげていくこと
震災時の初動対応を常に意識していくことはとても大切です。
ここから「緊急災害対策本部」が設置され、災害活動につながっていくのです。
絶対に取ってはいけない行動
職場で自分勝手な行動はかえって混乱を助長させてしまいます。
上司や現場スタッフの指示に従うことが大切です。
先入観や不確実な情報で現状の未確認や判断をすることは絶対にやめましょう。
職場で被災、帰宅困難に備えておきたい防災対策
職場にも非常時持ち出し袋を準備しておきましょう。
・厚底のスニーカー
・ヘルメット
・手袋や軍手
・携帯ラジオ
・懐中電灯
・地図
・食料
・寒暖対策用品など
それから自分専用の帰宅地図を準備しておきましょう。
これは災害によって道路が通行不能になるかもしれないため、複数のルートを考えておくことが必要になってきます。
災害時に車は使えません。
徒歩で帰宅した場合の所要時間やルートの確保「帰宅支援ステーション」に指定されているスポットなど、改めて確認しておきましょう。
まとめ
・まずは自分の身の安全を図る
・多職種との連携を図る
・職場では「緊急時のアナウンス」が重要な役割を果たす
・震災時の初動対応「3秒、30秒、3分」を意識する
・先入観や不確実な情報で現状の未確認や判断をすることは絶対にNG
・職場にも自分専用の防災対策を準備する