2017年も残りわずかとなり、新年が近づいてきました。お正月は帰省、新年会など楽しいイベントが満載ですよね。一方で気分が高揚しやすいお正月だからこそ、思わぬ事故には気をつけたいものです。今回はお正月に起こりやすい事故と対策方法についてご紹介します。楽しいお正月を過ごすためにも、「自分は大丈夫!」と思わずに事故防止に努めましょう。
移動時の交通事故
お正月と言えば帰省ですよね。子どもを連れて父母宅に帰省をする家族も多いのではないでしょうか。お正月は交通機関が混雑しやすいため、移動には困難が伴いがちです。特に自動車を用いて移動する場合は注意が必要です。お正月の前後は帰省ラッシュで道路が渋滞傾向にあります。また、普段車に乗り慣れていない人が運転しているケースも多く、交通事故が発生しやすい状況が整っていると言えるでしょう。交通事故に巻き込まれないようにするためにも、「無理な運転はしない」「イライラしない」「周囲の状況に合わせた運転を心がける」などの対策を取りましょう。
長時間の運転や長距離の運転は疲労が蓄積し、判断力が鈍りやすくなります。また、車内で長時間同じ姿勢を取り続けると、エコノミー症候群を誘発する危険もあります。お正月に車で移動する時は、1時間に1回程度の休憩を取り、無理のない日程で行動するようにしましょう。
お餅に関するトラブル
お正月の風物詩と言えばお餅です。モチモチした食感が美味しく感じられるお餅ですが、子どもや高齢者にとっては事故の原因となる場合があります。子どもや高齢者は咀嚼機能が未発達(または衰えている)なので、お餅を急いで食べると、喉に詰まらせる危険があります。お餅を喉につまらせたまま放置してしまうと、窒息死する可能性もあります。
お餅を喉に詰まらせた時は、背中を叩いて嘔吐を誘発させるハイムリック法と試みるとともに、速やかに救急車を呼んでください。窒息は時間との戦いです。迅速な対処を心がけましょう。
(ハイムリック法については次の動画で説明します)
お酒に関するトラブル
お正月は親戚で集まったり、新年会に参加したり、お酒を飲む機会が多くなります。おめでたい空気の中で飲むお酒はとても美味しく感じますが、自分の限度を超えた飲酒はとても危険です。「大量に飲めない」「今日は体調が悪い」と感じた時は、無理せずお酒を控える気持ちが大切です。無理な飲酒をすると、急性アルコール中毒などの事故につながります。
また、飲酒運転もお正月に起こりがちなトラブルです。飲酒運転は法律で禁止されています。お酒を飲んでから時間が経ったからといって、安易な気持ちで運転するのは止めましょう。飲酒をする予定がある場合は公共交通機関を用いて外出をするか、代行運転を頼むようにしましょう。
将棋倒し
初詣先に有名な神社や人気の神社を選ぶ方もいるでしょう。人出が多く見込まれる場所で気を付けたいのは将棋倒しです。1956年に初詣客が将棋倒しになり、死者124名を出した事故が発生しています。お正月ではありませんが、2001年には花火大会の帰り道で大規模な将棋倒しが発生しています。初詣や人気のイベントに行く時は将棋倒しにならないよう、周囲の人と間隔をあけたり、誘導アナウンスに耳を傾けたりしましょう。
まとめ
・お正月の移動は余裕を持った運転を心がけ、交通事故に気をつける
・お餅などを喉に詰まらせた時は、速やかに救急車を呼ぶ
・お正月は急性アルコール中毒や飲酒運転が起こりやすいため、飲酒のマナーを徹底する
・初詣やイベントでは将棋倒しに注意する