「火災」はとても怖いものです。
そのため、国では「春季火災予防運動」などのような名目で、火災の予防を呼びかける運動を行っています。
それについて見ていきましょう。
春季火災予防運動ってどんなもの?
春季火災予防は、総務省消防庁などが呼びかけているもので、一般社団法人である「全国消防協会」などが協力して行っている取り組みです。
その趣旨は、「火事に気を付け、防火意識を高めよう」というものです。
平成29年の「春季全国火災予防運動」は、3月1日から7日までの1週間にわたって行われる予定です。今までの火災の発生件数を周知し、その原因などを広く知らしめ、もって火災の予防とすることを目的としたものです。
この「春季火災予防運動」には、「山火事」も含まれます。一般的な火事を防ぐだけでなく、林野庁とも共同戦線をはり、火災の発生の予防に努めます。
ちなみに、2017年の標語は「消しましょう その火その時 その場所で」です。
出展:消防庁ホームページ「平成29年春季全国火災予防運動」
なお、この取り組みは、春だけでなく秋にも行われます。(秋季全国火災予防運動、という名称が使われています)
どんな取り組みが行われているの?
春季火災予防運動の取り組みは、市町村によって異なります。
日本堤消防署では、パレードや消火演習を行ったり、浅草寺の周辺の帰宅困難者に対応する訓練をしたりしていました。また、自衛消防訓練をやってみることができる、という催しもありました。
福井県では、水族館のイルカとコラボショーをしていましたし、島根県では消防本部が考えたキャラクターショーが、香川県では老人福祉施設と合同で訓練をしたりしていました。
また、春季火災予防運動に向けてポスターも製作されます。
春季火災予防運動の場合、単純に「予防を呼びかける」というだけではなく、「どれだけ多くの人に興味を持ってもらえるのか」「どれだけ多くの人に、『火災は他人事ではない』と思ってもらえるのか」などにも気を配ってプログラムが組まれています。
楽しみながら防災意識を高めることができるので、参加してみてはいかがでしょうか。
まとめ
・春季火災予防運動は火災防止のための取り組みである
・秋にもある(秋季全国火災予防運動)
・各県・各市町村で、それぞれ工夫をこらしたイベントや訓練をやっている
・楽しみながら防火意識を高められる
参考サイト
◆東京消防庁「平成27年春季全国火災予防運動の様子」
◆東京消防庁「自衛消防サポート訓練会」
◆東京消防庁「平成29年春季火災予防運動」