タバコを愛用する方にとっては、とても痛い話になりますが、タバコが原因で医療費が年々増加していることは紛れもなく事実です。
タバコが身体に悪いことは分かっていても、なかなか禁煙することができない方に警告ともいえる大切な情報を、これからご紹介していきます。
タバコは喫煙者だけに限らず、周囲にいる相手にも迷惑をかける受動喫煙についても、今一度考えていきましょう。
タバコの健康被害

タバコの健康被害で代表されるものには肺がんがあります。
すべてのタバコのパッケージにも掲載されていますね。
肺がんというリスクを理解していても、けして禁煙をしようとしない人たち!
そんな人たちはタバコ依存症に取り付かれているのかもしれません。
肺がんは呼吸困難をきたします。
残念ながら、初期の肺がんを見つけることはとても難しく、症状が発生してから気付くケースが圧倒的に多いといわれています。
身体から発している悲鳴に一切目もくれず、タバコを吸い続けた結果、命を落としてしまうこともあるのです。
タバコの有害成分
タバコには約200種類の有害成分が含まれています。
その中でも代表とされる三つの有害成分についてご紹介していきます。
①ニコチン
タバコの煙にはニコチンと呼ばれる有害成分が含まれています。
ニコチンは麻薬以上に依存性がある成分です。
ニコチンはヘロイン中毒と同じくらい、もっとも依存性が高い有害成分です。
②タール
タールには発がん性物質が含まれています。
がんを促進させる有害成分であり、肺がんなどのリスクにつながってきます。
タールのほかにも発がん性物質は約40種類以上あるといわれています。
③一酸化炭素
一酸化炭素は赤血球中のヘモグロビンと結合し、酸素運搬に支障をきたします。
そのため酸素不足に陥り呼吸困難となります。
タバコの葉が燃えるときに発生する一酸化炭素は、心臓疾患のリスクにもつながるといわれています。
タバコと医療費の関連性

タバコが原因で病気になる人たちが増加していることは紛れもなく事実です。
ここで、たばこによる総損失額を次に明記してみます。
・医療費 1兆6,900億円
喫煙:1兆2,600億
歯科関連:1,000億
受動喫煙:3,300億
・医療費以外 3,600億
介護:2,600億
火災など1,000億
合計 2兆500億円
これは厚生労働省から発表された2015年度現在の統計です。
タバコによる総損失額が合計2兆500億円にもなっています。
この統計からも分かるように、タバコの損失は医療費だけに限らず、介護にまで影響が及んでいます。
介護は脳梗塞や認知症のリスクも高まってきます。
すなわち、タバコは医療費だけではなく介護費にも負荷をかけてしまうのです。
2014年に消費税率の増税に伴い、タバコが値上げしたことで、禁煙を志す人達がいましたが、一時の現象で終わってしまいました。
今年の10月にはさらに消費税が10%に増税されてきます。
高いお金を払って健康を取り戻すのではなく、病気を発症させてしまうタバコ、それでもあなたはタバコを吸い続けますか?
受動喫煙について

タバコは吸っている本人だけの問題ではありません。
受動喫煙とはタバコを吸わない人達に与える健康被害のことを指しています。
タバコの点火部から立ちのぼる煙は副流煙です。
この副流煙こそが周囲の人達に悪影響を与えているのです。
副流煙は17メートル先でも受動喫煙が認められています。
現在は25メートル先からも受動喫煙があることが検証されています。
この調査結果からも分かるように、禁煙者にとっては分煙の必要性を強く感じます。
このように、タバコには健康被害を始め危険リスクが多々あるのです。
最悪の場合、あなたの命を落とすことにもなりかねません。
あなたの強い意思で禁煙していくことをぜひオススメします。
まとめ
・タバコの健康被害で代表されるものには肺がんがある
・タバコの有害成分ニコチンは麻薬以上に依存性がある
・タバコの有害成分タールには発がん性物質が含まれている
・タバコの有害成分一酸素炭素は酸素不足に陥り呼吸困難となる
・タバコによる総損失額が合計2兆500億円
・タバコの損失は医療費だけに限らず介護にまで影響が及ぶ
・喫煙者は受動喫煙を十分に理解する
・現在は25メートル先からも受動喫煙が認められている