2016年は台風が立て続けに日本に来ました。
台風はご存知の通り土砂災害や水害といった大災害にも十分な警戒が必要ですが、横殴りの冷たい雨に打たれて風邪をひいてしまう様な事にもならないよう注意したいですよね?
台風が来るシーズンは薄着になっている事が多い時期ですから、季節外れの風邪をひかないためには「台風時は体が冷えやすい」ということを自覚し備えておく必要があります。
では台風のような強い雨と風から身体を守るためには、どのような準備が必要あるのでしょうか?
台風時におススメの防寒対策をご紹介します。
体を濡らさず、両手を自由に
傘もさせない強風時に唯一役立つのは雨衣
風速1メートル毎秒の風が吹くと、体感気温は1℃下がると言われています。
台風の中心付近では風速17メートル毎秒以上の強風が吹きますので、気温がいくら30度でも体感気温は13度以下となります。
これに雨も加わるので、特に寒さを感じるというわけです。
台風が来ているのにどうしても外出しなければいけない時に、傘をさして歩くのは危険です。
風速11メートル毎秒以上の強風の場合、傘をさすのは困難になります。
風速10メートル毎秒以下なら傘をさすにはさせるかもしれませんが、一般的に風速5メートル毎秒以上ある場合は身体が濡れることは必至ですのでそもそも傘の意味がありません。
台風や強い雨が降っているときは傘をあきらめ、やむを得ない外出時にはポンチョやレインコートといった雨衣を着用するように心がけましょう。
全身を覆うタイプの雨衣なら強い風で横殴りに飛んでくる雨に打たれても、露出している部分以外は濡れずに済みます。
また傘を持つことにより両手がふさがった状態で強風にあおられ転倒すると危険です。
雨衣着用時なら万が一転倒した時にも手を使って受け身をとることができますので、傘よりも安全です。
ポンチョなら荷物も一緒に包まってしまえば、濡らしたくない書類を守る事も出来るでしょう。
雨衣は雨水だけでなく、冷たい風からも身を守ってくれます。
台風や大雨の時に身を寒さから守る手段としては非常に便利な手段なのです。
折り畳んで圧縮袋に入れておけば、気軽に携行出来るのもレインコート等のメリットです。
注意しなくてはならないのは、質の低い雨衣だと長時間雨にさらされると水がしみ込んできてしまう事です。
携帯する雨衣がどれくらい雨を通さないものか、普段の雨の際に着用して試してみておくと良いでしょう。
また冷たい風から身を守ってくれる代わりに中が非常に蒸れやすいので、ずっと快適に外出できるという訳ではありません。
出来るだけ早く建物の中といった濡れない場所へ避難するよう心がけましょう。
濡れた体をすぐに拭くこと
タオルやハンカチ等の身近な物を活用
濡れた状態のままでは体が冷えてしまう一方です。
体温は平熱よりたった1度下がるだけでいわゆる「低体温症」になりはじめる危険があります。
不快感も強くなっていき疲れが溜まりやすくなるので、出来るだけ早く拭き取りましょう。
普段から持っているハンカチやタオルを活用するだけでも、不快感を取り除くのに役立ちます。
もし余裕があれば濡れた服を乾いたものへ交換出来ればより良いでしょう。
職場にも非常用のタオルやTシャツ・下着を1枚用意しておくことをおススメします。
濡れた状態のままでは風が少し吹いただけでも、非常に寒く感じます。
風雨を避けてエアコンが効いた室内に入ったら出来るだけ早く濡れている服は着替えてしまいましょう。
速乾性のある服を事前に着ておく事も対策手段として良いアイデアですね。
夏場や秋の始めころは比較的薄着で過ごす事が多くなる時期ですが、台風が沢山くる時期でもあり雨雲に日光が遮られて地表の温度も下がりやすくなっています。
風邪を引いてせっかくの予定が楽しめなくならない様に、しっかりと防寒対策は整えておきましょう。
まとめ
- 台風の時には冷たい雨と強い風で体を冷やしやすい。
- 雨から身を守るには雨衣が便利。
- 雨を凌げる場所へ入ったら、濡れた服を脱いで乾いたものを着る。