生活になくてはならない電気ですが、地震などの大規模災害や台風・雷・大雪など天候の影響で停電することがあります。真夏や真冬に停電が起こった場合は体調不良に陥らないためにも、停電が復旧するまでの間、暑さや寒さを凌ぐ必要があるでしょう。そこで今回は、停電時の暑さや寒さの凌ぎ方について考えてみました。
暑さ対策
①保冷剤を使って体を冷やす
夏場に停電が起こると、エアコンや扇風機が使えなくなります。冷房器具が使用できなくなると熱中症にかかるリスクが上がるため、夏場に停電が発生した時は熱中症にかからないようにする必要があります。そこで役立つのが保冷剤です。冷房器具が使えない時は保冷剤をタオルに包んで、首・脇の下・足首など太い血管が通っている場所に当てましょう。太い血管が通っている場所を冷やすことで、体内に熱がこもるのを防ぐことができます。
夏場の急な停電に備えて、保冷剤は常に冷やしておくようにしましょう。保冷剤が準備できない場合は、濡れタオルでも代用することができます。
②車に移動して冷房を使う
マイカーを所有している人は、車に移動して冷房を使う方法も効果的です。一方で、車に移動して冷房を使う方法は、一歩間違うと事故の危険を伴うので注意が必要です。
夏場の車内は高温になりがちです。冷房をつけないまま車内に留まると熱中症や脱水症状に陥る危険があります。停電時に車に移動する時は、必ず冷房を使用するようにしましょう。また、車庫やガレージなど密閉された空間で長時間アイドリングを行うと、一酸化炭素中毒に陥る危険もあります。密閉空間ではアイドリングをしないようにしましょう。
③電池式の冷房器具を準備する
停電時は電池式(乾電池式・充電池式)の扇風機やミニクーラーが役立つ場合があります。電池式の冷房器具を使うことで涼しさを感じることができますし、団扇で扇ぎ続ける疲労感から解放されるメリットも得られます。持ち運びできるため、場所を問わず使用することができます。防災グッズとともに準備しておいて損はないでしょう。
寒さ対策
①ホッカイロ
ホッカイロは手軽に体をあたためることができるため、冬場に停電が起こった時の強い味方となります。湯たんぽと違い湯を沸かす手間も省けるため、急な停電時にも活躍します。
ホッカイロは貼らないタイプと貼るタイプと2種類あります。両方のタイプを準備しておくと安心です。低温やけどが心配な時は、タオルに包んで使用しましょう。
②毛布・アルミシート
寒さを凌ぐためには、毛布にくるまって熱が逃げていかないようにする方法も効果的です。日頃から使用している毛布で暖を取るのもいいですが、災害用の毛布を購入しておくと安心です。災害用の毛布は小さく畳めて場所を取りませんし、保温効果や防炎などの機能にも優れています。
また、冬場の停電時にはアルミシートが活躍します。アルミシートは保温性に優れていることから、アルミシートで身を包むことで毛布と同様の効果を得ることができます。床に敷いた場合、床からの冷気をカットすることもできます。アルミシートはこのように幅広い用途性があるため、各家庭に常備しておきたい防災グッズです。
③電気不要の石油ストーブ
ホッカイロや毛布は停電時に暖を取るのに役立ちますが、寒冷地に住んでいる方はそれだけでは心もとないこともあるでしょう。寒冷地に住んでいる方は、冬場の停電に備えて電気が無くても着火できる石油ストーブを用意しておくと安心なのではないでしょうか。
まとめ
・夏場の停電時は保冷剤を使って体を冷やす
・車に移動して冷房を使用する
・電気不要の冷房器具を使う
・冬場の停電時はホッカイロで体をあたためる
・毛布やアルミシートにくるまって寒さを凌ぐ
・寒冷地は電気不要の石油ストーブの導入を検討しよう