2016年10月12日15時38分ころ東京都内の中央区・港区・千代田区・豊島区で約58万6000軒が一時停電になるというトラブルが起きました。
原因は埼玉県新座市にある東京電力の送電施設の古くなったケーブルが火災を起こした事が関連しているとされ、調査が進んでいます。
都内では火災報知器の誤作動などにより消防の出動数が増加し、6か所以上で信号が停止したため警察が交通誘導を行い対応しました。
鉄道機関も西武線や都営大江戸線で運転見合わせが発生しました。
私たちの生活にとって、ガス・水道と合わせて電気は必要不可欠なものとなっているので、停電の時は非常に不便な思いをする事になります。
停電の際に、少しでも不便な状態を軽減する為にお勧めの防災グッズ・アイテムがあるので紹介します。
暗闇を照らす防災グッズ
停電時、まずは灯りが必須
停電になり灯りが消えてしまうと、時間帯や場所によっては真っ暗な中で行動する必要が発生します。
いつもは簡単に出来る事であっても、暗闇の中では慎重にならざるを得ません。
そこで活躍するのが「防災灯」などの灯りです。
特に電池で光るタイプや、水との化学反応で光るタイプがオススメです。
ロウソクと比べ火災の心配もなく安全に使う事が出来ます。
懐中電灯タイプもピンポイントで明るく照らせるで便利ですが、光がピンポイントなので使い方に制限が出ます。
ランタン型や電球タイプのライトがあれば部屋全体を明るく照らす事が出来るので支障なく行動する事が出来ます。
懐中電灯の様に一カ所を照らす必要がある場合は、ヘッドライトがあれば手元が塞がらないのでより便利です。
電力を供給する防災グッズ
UPSやモバイルバッテリーを活用
スマートフォンの電池やパソコンなどは停電が起こってしまうと充電が出来なくなり、もし残量がなくなってしまうと途端に仕事や生活に支障をきたします。
それを防ぐには普段から予備の電池を用意しておくことです。
UPS(無停電電源装置)やモバイルバッテリーを用意しておく事をお勧めします。
例えば停電が長引いてスマートフォンの電池が無くなりそうなとき、モバイルバッテリーがあればすぐに充電する事が可能です。
さらにUPSがあればパソコンの電源が完全に落ちるまで電源を供給してくれるので、停電でデータが消失してしまったというトラブルを避けることができるでしょう。
短時間の停電であれば復旧までの間、電源を供給出来るほど容量がある製品もあります。
目的に合わせて利用しましょう。
情報を得る防災グッズ
スマートフォンやラジオの活用
停電時はテレビが点かなくなり、パソコンもサーバーが落ちてしまうと思うように情報が収集できなくなります。
そこで役に立つのが「ラジオ」です。
緊急時の情報は例え近場のラジオ局が停電の影響を受けていても、他のラジオ局が報道してくれます。
また、スマートフォンでも近場の中継局が機能していれば、インターネット等を介して情報を収集できるので役立てましょう。
特に災害の時は配給に関する情報が発信される場合もあるので、情報収集は重要となります。
炊事をする防災グッズ
ガスコンロや簡易発熱剤が役に立つ
停電している時は電子レンジはもちろん、IH調理機器も使えなくなります。
カセットコンロがあれば、換気にさえ気をつければ使えるので活用しましょう。
東京ガスのエネファームというシステムは、ガスから水素を作り出して発電を行うという発電機能があるので、緊急時の電力として活用する事も出来ます。
ただ災害の影響でガスの供給が途絶えている場合は、ガスを用いて炊事をする事も出来ません。
そこで活躍するのが、水をいれる事で加熱する簡易発熱剤です。
災害用非常食などにセットで同梱されている事が多い簡易発熱剤は、水をいれるタイプの他に、紐を引くだけで温まるものもあります。
非常に便利な簡易発熱剤ですが、欠点として一度しか温められない事と使い方によってはしっかり十分に温められないという事が挙げられます。
使う時は説明をよく読んで、正しく使いましょう。
保温するための防災グッズ
ホッカイロは必需品
冬場の停電で心配になるのが防寒対策です。
ガスストーブがあればガスの供給だけで使用できますし、石油ストーブも電池式やライター等で着火するタイプであれば換気に気をつければ使う事が出来ます。
しかし東日本大震災では停電下でガスの供給が止まり、石油も入手困難な状態となりました。
エネルギーとなる物資が手に入らない時にも安全に活用できる保温グッズが「ホッカイロ」などの簡易保温剤です。
使用時間に制限がある事が欠点ではありますが、保温性の高い服装をして温かい空気を衣類の中に留める様にすれば長時間恩恵を受ける事が出来ます。
特に高齢者や子供は寒さの影響を強く受けるので、停電時には気を付けてしっかりと体を温める様にしましょう。
冷やすための防災グッズ
瞬間冷却材を活用しよう
夏場に停電した場合、冬とは逆に猛烈な暑さにさらされる事で健康を害する可能性があります。
暑さをしのぐには、日陰に入ったり冷たい水をしみ込ませたタオルを用いる事で対応する事も出来ますが、日中の暑さを乗り越えるのは高齢者や子供には辛い事です。
うちわを用いる事も有効ですが、長時間仰ぎ続けるのは難しいので瞬間冷却剤を活用してみましょう。
アンモニア等の化学反応により叩くだけでヒンヤリとする瞬間冷却剤は、暑さを凌ぐアイテムとして最適です。
クーラーボックスと組み合わせる事で、水の入ったペットボトルを冷やして保存するという用途にも使う事が出来ます。
サイズも様々なので、必要に応じて使い分けましょう。
トイレを済ますための防災グッズ
簡易トイレが役に立つ
災害時や停電時に困る事として「トイレ」問題があります。
例えばビルの高層階にあるトイレはポンプで水を引き上げているので、停電の時に水を流せないという問題が発生するのです。
水が流せないからとそのまま放置してしまうのは衛生上問題があるので、簡易トイレを用いる事をオススメします。
簡易トイレには用便を吸収する特殊な砂等が用いられており、使用後は密封してまとめて捨てる事も可能です。
水を用いる必要がないので、停電の時も安心して用いる事が出来ます。
また、手洗いの為にウェットティッシュなどの手を拭けるアイテムも用意しておけば衛生面も安心です。
停電の時は、普段使っている機械が動かなくなり不便な思いをしますが身近にあるアイテムで解決する事が可能です。
災害や停電は突然起こります。普段から非常時に使えるものがあるかチェックして、もしもの時のために備えておきましょう。
まとめ
停電の時は以下の防災グッズ・アイテムがあれば便利です。
- 防災灯などの照らす防災グッズ
- UPSなどの電力を供給する防災グッズ
- ラジオなどの情報防災グッズ
- 簡易加熱剤などの調理アイテム
- 寒さを防ぐ保温アイテム
- 暑さを凌ぐ冷却アイテム
- トイレを済ます防災グッズ