日本では、犯罪や事故を減らすべく、さまざまな運動がなされています。「全国地域安全運動」もそのうちの一つです。
ここでは、全国的に行われている「全国地域安全運動」の成り立ちについて紹介していきます。
全国地域安全運動とはどんなもの?
「全国地域安全運動」とは、簡単にいえば、「日本全国で、地域安全を守るための活動をしていこう」というものです。
実は、現在の日本は昔に比べて非常に安全な国になっています。ニュースなどでは、「昔はよかった」「昔はこんな残虐な事件はなかった」と流していますから、今の方が刑法犯も多いような気がするでしょう。
しかし実際には刑法犯の認知件数は年々減り続けており、平成28年は、ついに戦後初めてとなる「10万件を切る快挙」にたどり着きました。
ただ、犯罪による被害総額は、平成24年から平成29年にかけて4憶円以上増えています。
このような状態を踏まえ、現在の全国地域安全運動では、「地域ぐるみで防犯に取り組むのだ」という意識を高める活動が行われるようになりました。
全国地域安全運動はいつ行われる?~「青パト」について
全国地域安全運動は、基本的には10月11日から10月20日までの10日間で行われています。
「どのような活動を行うか」は地域によって異なりますが、さまざまな地域で、さまざまな工夫をこらした防犯活動が行われています。
全国地域安全運動の重要なところは、犯罪があるということ広く認知させ、地域ぐるみで意識してそれを減らしていくことにあるのでしょう。実際、振り込め詐欺などは、地域の人や銀行の職員などが異変に気付けるようになったことで、未然に犯罪が防げる確率が高くなりました。日々の啓蒙と、周りの「何かおかしい」がこのような結果を生んでいるのでしょう。
なお、少し余談にはなりますが、全国地域安全運動のページには「青パト」のことも紹介されています。パトカーは赤いライトを乗せていますが、青パトは青色の回転灯を付けています。条件をクリアした組織が警察本部長の証明を受けることで使えるようになるものであり、全国地域安全運動の一つである「パトロール」に寄与しています。
まとめ
・全国地域安全運動とは、地域での防犯運動を目的として行われるものである
・毎年10月11日~20日に行われる
・パトロールなどがよく行われる
・条件を満たせば「青パト」も使える