みなさんは、AirDrop痴漢という痴漢行為をご存知でしょうか。従来、痴漢の手口と言えば女性の身体を触ること、男性が女性に体を押し付けること等でした。しかし、AirDrop痴漢はこれまでとは全く違った痴漢行為です。そして近年、電車の中でこのAirDrop痴漢の被害に遭う女性が増加しています。
そこで今回は、AirDrop痴漢とはどのようなものなのか、そして痴漢の被害に遭わないための対処法についてご紹介いたします。痴漢は女性を狙った卑劣な犯罪のひとつです。痴漢に遭い、精神的にショックを受ける女性はとても多くいるほど、到底許すことができない犯罪行為です。被害者にならないためにも、日頃から自衛が大切なのです。
AirDrop痴漢とは?

AirDrop痴漢とは駅のホームや電車の中などで、iPhone端末に知らない人から突如わいせつ画像を送られるというものです。近年、AirDrop痴漢の被害に遭う女性が増えています。事実、女性に対しAirDropを利用して男性器の写真を送りつけたとして、会社員の男が逮捕されたという事例がいくつもあります。
詳しく見ていくと、まずAirDropとはiPhone端末やMacといったApple社製品同士で画像や動画、連絡先などのデータを送受信できるというものです。これは端末間でのやりとりになるので、連絡先を知らない相手に対してもワイヤレスで行うことができます。AirDrop痴漢はこのようなAirDropのサービスを利用し、卑猥な画像を送りつけ、女性に不快な思いをさせるのです。
他者から画像が送られるときは、受信するかどうかの確認メッセージが表示されるのですが、既にこの時点でプレビュー画像が表示されているので嫌でも卑猥な写真が目に入る仕組みとなっています。また、1度拒否しても何度もしつこく送られることもあるので悪質性は高いでしょう。
そしてAirDropは、送信者名を自由に設定できるので受信者側には本名や個人情報を知られることがないのが特徴です。AirDropは半径9m以内の端末で送受信できるサービスであるため、多くの人が利用する駅や電車内では犯人特定が難くなります。いくら逮捕者が出ているとはいえ、簡単に犯人が見つからないのが現状です。
犯人からすると痴漢という意識はなく、遊び半分の行為かもしれませんが、被害に遭う女性からすると突然卑猥な画像が送り付けられるというのは恐怖でしかありませんよね。
このように、女性の身体に直接触れることだけが痴漢の手口というわけではありません。AirDrop痴漢のように、身体に触れなくても女性に対し不快な思い、恐怖感を与えることがあるのです。触れる触れないに関わらず、どちらも悪質極まりない犯行と呼べるでしょう。
AirDrop痴漢に遭わないための対処法とは?
AirDrop痴漢に遭わないためには、自己防衛が大切です。そのためにも1度端末の設定を見直しましょう。
まずは、設定の一般をタップします。その中のAirDropを押し、“受信しない”、もしくは“連絡先のみ”に設定すると被害を防げます。
AirDropで本名が知られてしまう危険性もあるので注意

AirDrop痴漢では卑猥な画像を送られるという被害の他にも、送信者側に本名を知られてしまうという危険性があります。AirDropで画像を送るときは画面に対象者が表示される仕組みなので、端末に本名を設定していると送信者にバレてしまうのです。
これを防ぐためにも、設定状況を確認しましょう。
確認方法は、設定、情報の順にタップし、1番上の名前を見ます。ここに本名を設定していて、なおかつAirDropを“すべての人”にしているとAirDrop痴漢に遭ったときに本名が知られてしまうので注意しましょう。
卑猥な画像を送られるだけではなく、痴漢の犯人に本名を知られてしまうのは危険です。電車に乗るときはいつ卑劣な犯罪者にターゲットにされるか分からないので、日頃から危機管理能力を高めましょう。
まとめ
・AirDrop痴漢はAirDropというワイヤレスのデータ送受信サービスを利用して卑猥な画像を送りつける手口
・被害に遭わないためにも端末の設定を見直す必要がある
・AirDropによって知らない相手に本名がバレる危険性がある