2016年11月2日午後5時頃に大阪市JR天王寺駅にて金属バットを持った男性が付近を歩いていた若い女性と女児を立て続けに襲い大怪我を負わせる事件がありました。
男性は通行人に抑えられて現行犯逮捕されましたが、昨年は通り魔的な事件が立て続けに起こっています。
12月12日には大阪市JR新今宮駅にて女子高生と高齢の女性が立て続けに押され、高齢の女性が線路に落ちるという事件があり防犯カメラから特定された犯人が逮捕されています。
同じ日に東京都JR大崎駅にて電車内で女性が刺され大怪我を負っています。
無差別に襲ってくる犯罪者に対してどの様に身を守ればよいのか、暴行事件に巻き込まれない為の振る舞い方を考えてみました。
どの様な人が狙われるのか
抵抗しないと思われると危ない
昨年起こった「通り魔的暴行事件」を見ていくと、殆どの被害者が若い女性や高齢者などがターゲットにされています。
逆に犯行を行う人は昨年9月15日に起こった女子高生による女児切り付け事件といった例もありますが、若い男性に襲われたという事例が比較的多くなっています。
長期的な視野でみれば被害者、加害者ともに様々な年齢性別で構成されており、一概には言えません。
男性であっても2014年千葉県柏市で起こった連続殺傷事件の様に男性ばかりが被害者になる事例もあります。
襲われた状況から考えると、抵抗しないと見られる相手に対して犯行を行っていたと考えられます。
犯行に巻き込まれない為には、身を守る部分が少ない露出の多い恰好や極端に動きづらい恰好は比較的狙われる可能性が高くなる事を留意する必要があります。
気を付けるべき状況
人が密集する場所と人気がない場所
通り魔的暴行事件の起こった状況を大きく分けると以下の2タイプに区別できます。
①人目のない場所での犯行
犯人と被害者以外に人気がない場所で行われる犯行で、目撃者が少ないといった原因から捜査が長期化する傾向があります。
変質者の性犯罪や拉致監禁といった犯罪が起こるケースもあり、計画的な犯行もあります。
該当する場所としては住宅地や繁華街の路地裏、夜の公園、栄えた場所から離れた通勤通学路が挙げられます。
ターゲットとされるのは男女年齢等を問いませんが、子どもが被害に遭うケースが多くなっています。特に単独で行動している人を狙う傾向があります。
②人が密集した場所での犯行
不特定多数の人間を標的として、一度に多くの被害者を出す事が多いパターンです。
突発的な犯行が多い一方で、地下鉄サリン事件の様な計画的テロ攻撃もあります。
通り魔的暴行事件としては更に2種類に区分でき、人混みに紛れて気づかれないように危害を加えるものと、突然無差別に攻撃を行うものがあります。
後者で大きな事件としては2008年の秋葉原連続通り魔事件がありました。
該当する場所としては電車内、駅構内、繁華街などがあり生活する上では必ず関わりを持つ必要がある場所になります。
また特異な事例としては、2016年8月に発生した東京サマーランドのプールにおける切り付け事件です。この時はビキニ姿の女性ばかり狙われた事件でした。
一般的に最初にターゲットとなるのは、女性が多くなる傾向があります。
対応策
すぐに助けを求める
通り魔事件で気を付ける事は、不審に思った人には近寄らないという事ですが、通常は犯人も無害を装っている為、簡単に出来る事ではありません。
2016年12月12日にJR山手線大崎駅で女性がふとももを切り付けられているのが発覚した事件のような電車内での無差別傷害事件などでは、被害者が電車を降りるタイミングでケガに気が付くというケースもあり、事後の対策が中心となっていきます。
巻き込まれないようにする為には、交番などの警官が目を光らせている場所を日常的な通り道とする事や防犯カメラが設置されている場所を利用する事をオススメします。
人気がない場所を歩く時は、複数の人か友人や家族と共に行動するようにしましょう。
もしも襲われた時には、出来る限り犯人から逃げつつ最寄りの人へ助けを求めましょう。
特に人が密集した場所で起こった暴行事件に対しては周囲の人々による助けが重要で、天王寺駅での金属バット傷害事件では犯人を通行人たちが取り押さえた事で、最悪の事態を回避する事が出来ました。
但し、危険物を持った犯人を取り押さえるという行為は、生命の危険に晒されるという行動なのでオススメはできません。
攻撃を受けている方を安全な場所まで避難させたり、ケガの応急手当をするといった自分に出来る範囲の手助けをするようにしてください。
通報する事も大切な行動ですから、「誰かが連絡するだろう」と思わずに110番や119番へ電話しましょう。
通り魔的暴行事件はいつ何処で起こるか分かりません。
ディフェンダーXの様に犯罪の予兆を発見する器材も出てきましたが、まだまだ普及されておりません。
しかし、「大切な家族や友人、自分自身を守る為に日頃から身を守るためにはどの様にするべきか」を考えておきましょう。
まとめ
・「抵抗しない」と思われると、狙われやすくなる事が多い
・通り魔的暴行事件が起こるのは人気がない場所と人が密集する場所の2パターンある
・万が一巻き込まれたら、出来るだけ逃げて助けを求める
・目撃したら被害者の安全を守れるように手助けする
・ディフェンダーXの様な新しい防犯器材が出てきている