TUNAMIは今では世界中で通じる単語になっています。
東日本大震災や2007年のペルー地震で発生した津波は記憶に新しいです。
海に囲まれた環境の日本では、津波の脅威は常に心配になりますよね。
でも、どうして津波は大きくなるのでしょうか?
そんな疑問を解くために、津波のメカニズムを調べてみました。
津波と波は何が違うの?
海に行けば波があるのは当然かもしれませんが、波が起こるメカニズムと津波のそれは違うという事はご存知でしたか?
簡単にそれぞれの違いを紹介します。
まず、普通の波に関してですが、これは地球上で起こっている風の影響や月の引力により海水が引き寄せられて起こる潮流という海水の流れによっておこります。
その特徴は、海面近くの浅い海域で起こるという事です。
つまり、普段の海底近くは潮流が激しい場所以外では緩やかな流れになっている訳です。
対して、津波の場合は、地震による海底の隆起や地滑りによって海水が押し上げられて発生します。
また、津波の場合は深い場所ほど速く伝わり、浅い場所ほど波が高くなるのも特徴です。
これは、海底から押し上げられた海水が、海面から底までの全ての深さで動かされる為、浅瀬に行くにつれて抵抗が大きくなりスピードが落ちる代わりに、海水が高く押し上げられる為に起きる特徴です。
因みに、深度5000mほどの深さがある場所では時速800kmという速度で津波は移動し、海岸に着くと時速36kmほどのスピードになると言われています。
また、陸に近づくにつれスピードが落ちる事によって後ろから次々に来る波が重なりあう事によって、高くなってきます。
正式な記録が残っている中で、日本一大きな津波は東日本大震災の岩手県大船渡市で観測された、40.1mになります。
これを浅海効果と言います。
波の間隔の事を波長といい、一つの波がどれくらいの奥行きを持つかを示す数字にもなりますが、通常の波は数mから数十m程度の波長なのに対して、津波は数kmから数十kmの長さを持ち、長時間波に晒されるのも特徴です。
そのため、例え高さが30cmほどしかない津波でも足をすくわれ押し流されてしまいます。
大きなエネルギーを持っているのが津波の一番大きな特徴です。
津波の予兆は?
地震の発生に伴い起こるのが特徴ではありますが、必ずしも大きな地震でないと起こらない訳ではありません。
例えば、小さな地震でも揺れの周期が長く感じられる地震は注意が必要です。
その様な地震の事は津波地震と呼ばれる事もあります。
そして、津波の前兆として海岸から波が引いていく光景が上げられますが、これも必ず起こる訳ではなく引き潮が起こらずに突然津波が押し寄せる事があるので注意です。
一番、確実なのはJ-ALERTを含む各種警報を聞き逃さない様にしつつ、津波が起きそうな時は、速やかに高台に逃げましょう。
このとき、岬の先端といった海に突き出している場所は出来るだけ避けましょう。
複数方向から津波が押し寄せると、相乗効果で非常に大きな津波が押し寄せる事になります。
普段目にする波と災害を及ぼす津波は全く異なる存在であるという事が分かりました。
どの様に発生するかを知っておけば、予想するのも楽になりますよね。
綺麗な海を楽しみながら、災害に気をつけていきましょう!
まとめ
・普通の波と津波は発生のメカニズムが異なる
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