新入社員が「物件選び」を考えるとき、そこにはさまざまなポイントがあります。
それについて、主に「距離」という観点から見ていきましょう。
通勤時間の実際と限界点
新入社員のころは、「通勤にかかるストレス」というのはなかなか想像しにくいものです。大学時代も電車で通学していたという人は少なくはありませんが、仕事の場合はさらに厳しくなるでしょう。
アットホーム株式会社が2009年に、既婚者の男性サラリーマン600名を対象としてとったアンケートがあります。
それによれば、通勤にかかる時間の平均は1時間ということでした。また、「限界点だ」とされているのは1時間28分、そして「通勤にかかる理想な時間」は34分となっていました。
もちろんこれは「既婚者」が対象となっているアンケートですから、新入社員の場合はまた少し違うかもしれません。
しかし、あまりにも遠すぎるところだと確実に通いにくくなりますから、やはりこの圏内で物件探しをすることが望まれます。
出展:
入社するその前に、必ず同じ時間帯で実験してみる
ただ、同じ「1時間」であっても、電車の状況などによってその快適さは大きく異なります。
そのため、実際に物件を決定する前・入社する前に、「通勤する時間、あるいは帰宅するであろう時間帯」を狙って実際に会社に足を運ぶ(あるいは会社から帰る)ようにしてみてください。
「10分ほど遠くなるが、確実に座ることができる」という物件と、「10分ほど会社までの時間は短くなるが、非常に混んでいる路線を使わなければならない」という物件の場合では、前者の方が選びやすいでしょう。
また、特に女性は、「帰り道の暗さ」「帰り道の安全性」に注意して選んでください。「駅から会社までの距離は短いけれど、駅から自宅までの距離は遠い。そして、街灯などがなく、寂しい道で、かつ公園や学校などが近くにある」という場合は、かなり危険性が高くなります。これらは、昼間の明るい時間帯に見てもあまりわかりません。実際に「帰る時間」で確かめなければなりません。
まとめ
・通勤にかかる時間の平均は1時間。限界点は約1時間半で、理想は30分程度
・実際に通勤する時間・帰宅する時間にあわせて電車などを利用してみよう
・10分程度遠くなっても、確実に座ることのできる路線がある方がいい
・防犯上不安のないところにある物件かを確認する
参考サイト