今年も風邪が流行するシーズンがやってきました、風邪予防には「手洗い」と「うがい」が欠かせませんよね。空気が乾燥し始める秋から冬にこそ積極的に行いたいうがいですが、「面倒くさい」「外から帰宅した時に何となくしているだけ」という声も聞こえてきます。
今回はうがいの効果を高めてくれる正しいうがいのやり方についてお伝えするので、うがい法をマスターして、風邪と無縁の健康な毎日を目指しませんか?
うがいの効果とは
うがいは風邪の予防にどのような効果があるのでしょうか。まず、うがいをすることによって喉のバリア機能を高めることができます。喉には繊毛と呼ばれる細かい毛があります。繊毛は風邪の原因となる菌やウイルスをからめ取り、体内に侵入するのを防いでくれています。繊毛は喉が乾燥すると働きが低下しますが、うがいで喉を湿らせることによって繊毛の働きが低下することを防ぎ、風邪の原因となる菌やウイルスが体内に侵入する機会を減らすことができます。
また、喉や口腔内に付着した菌・ウイルス・よごれをうがいで洗い流すことによって、菌やウイルスが繁殖しにくい環境を作り出すことができると考えられています。
このように、うがいには喉や口腔内のコンディションを整える役割があるため、風邪予防のためにも積極的に行うようにしましょう。
正しいうがいのやり方
①手洗い・コップの洗浄を行う
うがいをするために水をくむ時、手やコップを使いますよね。手やコップが汚れていると不衛生ですし、菌やウイルスを喉に送り込むことにもなりかねません。手などに付着した菌や汚れを口腔内に持ち込まないためにも、うがいをする前に手洗いやコップの洗浄を行うようにしましょう。
②口の中を洗浄する
うがいをする時に、いきなりガラガラと喉の奥のうがいを始めていませんか?最初からガラガラうがいを行うと、口腔内の汚れが水とともに喉に流れ込む可能性が高まります。うがいの効果を高めるためにも、まずは口の中に水を含み、グチュグチュうがいをするようにしましょう。グチュグチュうがいは2~3回行うと効果的です。
③喉の奥を洗浄する
口腔内を清潔にした後、ガラガラうがいを行います。ガラガラうがいは天井を向いて10~15秒程度ガラガラと行うと効果的です。ガラガラうがいは3回程度を目安に行うようにしましょう。
うがいを行うタイミングはいつ?
外出後は喉や口腔内に汚れが付着している状態です。また、乾燥した空気にさらされて、喉が乾燥しているタイミングでもあります。風邪予防のためにも、帰宅した時は必ず手洗い・うがいをセットで行うようにしましょう。
この他にも、喉や口腔内にほこりが付着した時(掃除や運動後)、喉が乾燥している・いがらっぽいと感じた時、暖房器具を使用している室内で過ごしている時、寝起きなど口腔内が乾燥しやすいタイミングで行うのも効果的です。
まとめ
・うがいは風邪予防に効果がある
・うがいをする前に、手やコップを洗浄する
・グチュグチュうがいで口腔内を清潔にする
・ガラガラうがいは15秒程度を3回行う
・外出後や空気が乾燥している時は、積極的にうがいを行う