昨年(2016年)は、流行した人気スマホゲーム「ポケモンGO」に関連する交通事故が発生してしまいました。
10月26日に愛知県一宮市で小学生が脇見運転をしていた車に轢かれ、残念なことに亡くなられました。
ドライバーはポケモンGOを見ていて気が付かなかったとの事です。
これから秋の行楽シーズンの始まり、楽しい一時を過ごすため注意すべき脇見運転の問題を調べました。
脇見運転の怖さ
脇見運転は重大な過失
2015年だけでも536,899件もの交通事故が発生しており、その中でも85,601件が脇見運転による交通事故でした。
脇見運転は道路交通法の安全運転義務違反として「前方不注意」だったと判断される過失要件になります。
特に携帯やスマートフォンなどを使用しながら運転した場合は、自動車だけでなく自転車でも5万円以下の罰金が科せられる様に2015年6月1日から新しい法律が施行されています。
脇見運転で恐ろしい点は、ドライバーが事故を起こしているという事に気が付かずに通り過ぎてしまう可能性がある事です。
愛知県の事故でも、運転手が小学生を轢いた事を知らず5m以上引きずってしまっています。
ほんのちょっとだけ目を逸らしている隙に自動車は何mも進んでしまいますし、ブレーキを踏むのは更に反応が遅れます。
また脇見運転とは別に歩行者もスマートフォン等を操作しながら歩くといった不注意な行動をするのは危険です。
周囲が見えなくなる事で、自動車や他人と接触する危険が増えるだけでなく、危険な場所に足を踏み込んだり、階段を見落とすといった事故に結びつく危険があります。
脇見運転をしない為に
運転中のスマホ操作は止めて下さい
脇見運転は事故の可能性を高める非常に危険な行為です。
事故を防ぐ為には、脇見をする原因を無くしていく事が最も確実な方法です。
ハンズフリーの携帯電話で通話する分には罰金対象にならないという話もあり、警察庁も2004年に携帯の画面を注視する事を防ぐのが目的であって罰金対象とはしないとしていますが、イヤホンなどで音が聞こえない状況は危険である事に変わらない為、安全運転義務違反に問われる可能性があります。
また、条令により警察の取り締まりは変わりますので、逮捕されるかどうかを判断基準としないで、安全に運転できるかを考えていきましょう。
スマートフォンをどうしても操作しなければならない時は、安全な場所に自動車を停めて、落ち着いて操作出来る状況になってから行うようにしましょう。
歩行者の場合も、公園のベンチなど安全な場所に落ち着いてから操作する様にしましょう。
特に子供へ携帯電話を持たせている方は、普段から子供に対して手本となるような使い方をしましょう。
道路を利用する人々全員で交通安全を心掛ける事で、初めて事故を防ぐ事が出来ます。
脇見をせずに前を向いてお出かけしましょう。
まとめ
・脇見運転による交通事故が毎年多発している
・脇見運転やスマホなどを操作しながら運転する行為は違法行為
・スマホの操作は安全な場所で行い、運転中などは脇見をしない様にする
参考サイト
◆交通事故発生状況(警察庁)
◆「道路交通法改正試案」に対して寄せられた主な御意見及びこれに対する警察庁の考え方について
◆道路交通法 - 法令データ提供システム|電子政府の総合窓口