日本は本当に災害が多い国です。
地震に津波、台風や火山に土砂災害……と例を挙げればキリがありませんよね。
小さい頃から学校で避難訓練をした思い出はありませんか?
災害が多いからこそ、私たちは「防災」や「減災」という言葉を沢山耳にしますよね。
でも、そもそも「防災」「減災」ってなんでしょうか? 大切な事だと思うからこそ、あらためてしっかり調べてみました。
「防災」何をすればいいの?
読んだそのままの意味になりますが、「災害を未然に防ぐ」事が「防災」です。
例えば、火事は普段から気をつけていれば起こさずに済ませる事が出来るとは思いませんか?
何か原因があるから災害は起こる訳ですから、原因を事前に無くしてしまえば解決しますよね。
その考えから生まれたのが「防災」という言葉です。
いつから「防災」と言われ始めたの?
記憶に新しい、2016年熊本地震で4月16日未明に崩落した阿蘇大橋(ウィキペディア)
(引用元:2016年 熊本地震 ウィキペディア)
日本の歴史を紐解くと、災害に関する記録がたくさん出てきます。
一番古い記録では、飛鳥時代に大きな地震が記録されているほどで、なんと今から1000年以上も前の災害です。
この頃はまだ防災という言葉も考え方もなかったと思われます。
では、防災という考え方は何時頃からあったのでしょうか?
日本では江戸時代の頃、すでに防災に対する考えがあった様です。
でも一部の専門家の人達ばかりが防災対策に関わっていたので、多くの人たちの意識として「防災」が身につくのは戦後になってからと言えます。
死者・行方不明者合わせて5,000人を超える被害をもたらした1959年(昭和34年)伊勢湾台風をきっかけに1961年(昭和36年)に災害対策基本法といった法律が作られました。
この法律が出来てから学校で避難訓練が行われる様になると、誰もが「防災」という言葉を意識し口にする様になったのです。
自助・共助・公助ってなに?
自助・共助・公助……この言葉は、防災を調べると必ず出てくる言葉です。
この言葉についても詳しく説明しましょう。
まず、災害が起きた時に人を助けるにはどんな人達が動くか考えてみましょう。
例えば、自衛隊や消防、警察の人たちが動きますよね。
これを「公助」といって国や自治体といった大きな組織で沢山の人を助けようとする事です。
自分でも何か出来る事はあるかな? と思うかも知れませんが、例えば避難する時に救急車が通れる様、車を端に停めておくといったルールを守る心がけも「公助」に繋がる事になります。
「自助」は文字通り、自分を助ける事・自分の身を守ることです。
人を助ける前に、自分が危険な目に遭ってしまったら何も出来ないですよね。
まずは自分の身の安全を自分自身で守るという考え方です。
そして、近くにいる人と助け合っていくのが「共助」になります。
重い家具に挟まれた人を発見したとき、一人ではどうしようもないこともありますが、大人数でかかれば物をどかすこともできることもあります。
また避難する時や避難所での生活は、苦労が絶えないでしょう。
一緒に避難している人たちとの協力がなければ、さらに苦しいものになってしまいます。
みんなで共に頑張って乗り越えていきましょう……という考え方が「共助」です。
人を守り、自分を守る。
普段は意識しないことかもしれませんが、出来ると嬉しいですよね。
「減災」ってなに?
ここまで、「防災」について話してきましたが、調べていると似たような言葉「減災」が出てきます。
全ての災害が防げれば一番ですが、地震や火山の噴火などを防ぐのは無理ですよね?
そこで、役に立つ考え方が「減災」です。
注意一秒怪我一生とは言いますが、ひとつひとつの小さい事に気をつけて、大きな災害が起こった時に少ない被害で済まそうという考え方です。
例えば、地震が起きた時に火元の確認をしてから避難すれば、火事で家が焼けてしまうというリスクを減らす事が出来ますよね?
避難時、家から離れるときにブレーカーを切っておけば、断線や故障した電気機器からの発火を防ぐことができますね。
こういった被害を最小限に食い止めようとする行動を「減災」といいます。
「防災」と「減災」をセットで覚えておきましょう。
まとめ
普段は「たったこれだけ」というようなことであっても、いざと言う時にとっさに行動出来ないことも良くあります。
このサイトでは何か災害が起こってしまった時に、「防災」や「減災」に関する情報をまとめて沢山ご紹介していきます。
何かある前に知っておきたいことことを、できるだけ分かりやすくお伝えできるよう頑張ります。
これを機に一緒に災害に備えましょう。
参考サイト