山登りをする際には、「気温」に常に気を付けなければなりません。今回は、特に「気温と服装」に注目してお話ししていきましょう。
どのような服装が求められるかは山によって異なる
実のところ、「どのような服装が望ましいか」というのは、山によって異なります。
たとえば、ある程度観光地化されているところ(六甲山)などの場合は、それほど重い装備は必要ありません。特段歩きにくい靴(ヒールなど)でない限りは、普段着でも登れるでしょう。なお、ハワイの一部の山では、スカート姿でサンダル履きの女性などが登山をしている光景もたびたび見かけますが、ここまでの軽装の場合は思わぬけがなどを招く可能性もあるので注意が必要です。
ただ、登りやすい山でも、山の気温は変わりやすいものです。念のために上着は持っていきましょう。また、天候が変化しても大丈夫なように、カッパなどを持っていくこともわすれないようにしてください。
比較的暖かい季節の装いについて
春の気温にあわせた登山ウェアは、ある程度標高の高い山に登るのであれば、長袖のものを使った方がよいでしょう。まだ気温が低いことも多く、下界とまったく違う気温であること多いからです。ウール素材のものなどが利用しやすいでしょう。また、風通しのよい服を選ぶと、どんな気温であっても歩きやすくなります。また、軽い素材のフリースなどを持っていくと、寒暖の調整をしやすくなります。
夏場の場合は、かいた汗がすぐに乾燥するようにしなければなりません。速乾性のあるものを選びましょう。ただ、汗をかくと体が冷えるもの。また、山の気温はかなり変わりやすいため、夏場でも安心はできません。加えて夏場の場合は紫外線も強く出ることになりますから、これに対抗する対策も必要です。日焼け止めなども利用できますが、長袖で物理的に紫外線をカットするのもよいでしょう。日焼けは痛みと疲労感を呼び込みますから、対策は非常に重要だといえます。
また、夏場はとても雨も降りやすいので、雨具類の準備は特に忘れないようにしてください。
まとめ
・山によって、望まれる服装は異なる
・春にも気温がいきなり低くなることもある。長袖を選び、上から着ることのできるフリース素材の上着などを選ぶと良い
・夏場は汗をかくので速乾性のあるものを。ただし、紫外線対策や、いきなり気温が低くなったときのことも考えて、長袖のシャツを持っておくとよい