急な降雪や積雪は、私たちの車をたやすく立往生させてしまいます。
このような状態になった場合、私たちはどうすればよいのでしょうか。
高速道路での移動について~平成26年の豪雪
平成26年に起こった豪雪は、今でも記憶に新しいのではないでしょうか。
この時に、千葉県―愛知県での移動をしていた人 のなかには、「目的地にたどり着くまでに、半日~丸一日もかかった」と今でも語る人がいるほどです。
また、雪に車ごと閉じ込められたり、雪で車が動かなくなったりしたために、命を落としてしまった人もいます。雪がもたらす交通機関への影響は、決して少なくはないのです。
では、このような状態になってしまったときにはどうすればよいのでしょうか。
どこかに避難できるならばとにかく避難を。難しいなら暖の確保を
もし時間的にある程度余裕があるならば、高速道路のパーキングエリアや近隣の宿泊施設で夜を明かすのが一番良いでしょう。「移動せずに安全なところに避難できること」ができるならば、これがもっとも望ましいと言えます。ただ、近隣の宿泊施設は、同じように考える人によって次々と埋まっていくので、早めに確保しなければなりません。
それが難しい、あるいは道路の真ん中で立ち往生してしまったのならば、まずは助けを呼ぶことが大切です。消防や警察に連絡しましょう。車が雪で立ち往生してしまってどうしようもない、という場合は、近場の民家に駆け込み、事情を話して避難させてもらいましょう。
それが難しいようならば、とにかく体を温めるようにしてください。暖房を使うのは少々危険です。完全に車が埋まってしまっている場合、排ガスによって室内で一酸化中毒を起こす可能性があります。マフラーが詰まってしまっているため、排ガスが逆流してしまうわけです。できるかぎり、毛布や厚着での対応が望ましいと言えます。
もしどうしてもこれらの対応が難しいようであれば、マフラーの周辺だけでもしっかりと除雪しておくことが重要ですが、自分でも気づかない間に眠りこけてしまい、その間にマフラーが詰まってしまう……という可能性もあるため、この選択肢を選ぶことには慎重になるべきです。
まとめ
・雪害で交通網がマヒすることは、決して珍しいことではない
・パーキングや宿泊施設で休むのがもっとも望ましい。宿泊施設は早めに確保しよう
・立往生した場合は、まずは救援を呼ぶ。民家に逃げてもよい
・厚着で対応。マフラー周りを除雪すれば暖房も使えないわけではないが、一酸化炭素中毒の危険がある