自転車に乗っているとき、意外なほど人は無防備な状態にあります。このため、「ひったくり」などの犯罪被害に遭うことがあります。今回はそれを「自転車」の観点から見ていきましょう。
ひったくり被害のうちの35パーセント以上が「自転車に乗っているとき」に起きる
「ひったくりの被害」は、その35パーセント以上が被害者が自転車に乗っている時に起きています。「徒歩」が65パーセント程度ですから、3分の1程度だと考えてよいでしょう。
加害者はオートバイに乗っていることが多く(約48パーセント)、自転車に乗っていることも比較的多い(33.7パーセント)のが特徴です。また、被害者のうちの80パーセントが女性です。
ひったくりは、18時以降になると急激に起こりやすくなります。もっとも多いのが、20時です。次いで22時となっています。
ひったくりに合った人のうちの70パーセント以上が、「バッグは車道側にひっかけていた」と答えています。自転車の場合は、「前のカゴに入れていた」という人が多くなっています。
自転車における防犯
では、自転車に乗っているときにひったくりに遭わないようにするためにはどのようにすればよいのでしょうか。
もっとも単純で簡単な解決策としては、「カゴにカバーをかける」というものがあります。これはとても簡単な方法なのですが、ひったくりに対してもっとも有用な対策となり得ます。「カゴにバッグを入れるのであれば、それをそっくりそのまま包み込んでしまえば被害を受ける可能性は極めて低くなります。
現在はたくさん可愛いカバーが売られているので、これを購入するのもよいでしょう。物によっては、防水機能が備わっているものもあります。
また、スマートフォンを見ながらの運転や音楽プレイヤーを再生しながらの運転は、注意力を散漫にさせてしまいます。不審者が近づいてきても気付くのに恐れるので、これらを操作しながら乗るのはやめておきましょう。また、安全面から見ても極めて危険です。
まとめ
・ひったくりの3分の1は自転車に乗っているときに起きている
・20時以降、ひったくりは多くなる
・犯人のうちの3分の1も自転車に乗っている
・自転車を運転中に犯罪にあった人は、前かごにバックを入れている人が多かった
・ひったくりを防ぐためのネットを使うだけで、リスクは大きく軽減される
・かごカバーで防水加工のされたものは雨よけにも使える
・スマートフォンを操作しながら運転していると、注意力散漫になり被害に遭いやすい