自転車を乗るようになったとき、親や先生から「必ず自転車灯をつけるように」と言われた記憶が残っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、改めてこの「自転車灯」の大切さとそれに関係する法律について見ていきましょう。
自転車灯をつける意味~安全面
自転車灯をつけることには、さまざまな意味があります。
まず、安全面から。
自転車灯をつけることにより、自転車の運転手の視界がクリアになります。加えて、前を歩いている歩行者などが自転車の存在を感知しやすくなります。
また、何よりも車からも自転車が見つけやすくなるというメリットがあります。真っ暗な中で無灯火運転していた場合、驚くほど、車は自転車を認知できなくなります。特に黒い服などを着ていた場合、その姿は闇に紛れてしまいます。この結果、交通事故に遭う確率が跳ね上がります。
それでも、「自転車灯をつけると重くなるのでつけたくない」と考える人は多いことでしょう。このため、特にお子さんに新しい自転車を買い与える場合、暗くなったら自動で点灯する自転車灯を備え付けた自転車を選ぶとよいでしょう。このような自転車ならば、無灯火で走るということがありません。
実は無灯火運転には罰則がある
「自転車」は免許を必要としない乗り物であるため子どもでも乗ることができますし、「車両」であることを忘れてしまいがちなものでもあります。
しかし実は、自転車は軽車両に分類されるものです。そして、自転車で歩行者をはねてしまった場合、歩行者の命を奪ってしまうことすらもあります。
このため、無灯火で自転車を走らせていた場合、道路交通法によって罰則が科せられることになります。
最大で5万円以下の罰金と定められているため、かなり重い罰則だといえるでしょう。
ちなみに、原則として自転車灯の色は「白色か、淡黄色」と定められています。現在販売・設置されている自転車灯はこの色にのっとっています。勝手に青色や赤色などに替えることはやめておきましょう。
まとめ
・自転車灯をつけることは道路交通法によって定められている
・無灯火で走った場合、最大で5万円以下の罰金が科せられることがある
・自転車灯をつけて走ることで、視界が明るくなり、歩行者にも注意を促せる
・無灯火の自転車は、車からでは極めて感知しにくい
・現在は「暗くなったら自動で点灯する」タイプの自転車灯があり、これを選ぶと良い
参考サイト