日常生活で自動車を使う程の距離ではないけど、歩いていくのは遠いと感じる場所へ行くのに自転車は非常に便利な存在です。
しかし、自転車と歩行者がぶつかるという事故が後を絶ちません。
2015年は572名の方が自転車に乗っている時、事故に巻き込まれて亡くなられていますが、車道での交通マナーが悪かった例も取り上げられています。
意外と普段は意識していない自転車の交通マナーと事故の注意点を紹介します。
自転車は原則車道を通行
子供や高齢者は歩道を走っても大丈夫
自転車で出かける時に、歩道と車道があったら前者を選んで走るという方が2011年に警察庁が行ったアンケート結果から伺い知る事が出来ます。
自転車は原則車両に部類されるので、車道を走る事が定められていますが、13歳未満の子供や70歳以上の高齢者、及び交通状況が安全に走れる環境でない場合は歩道の通行が認められています。
ルールを知っている方でも過半数が守れていないとアンケートに回答していますが、結果的に前年の2010年は2801件となり、年々増加する傾向にあります。
自転車が無理に歩行者の間を走ろうとしてぶつかるという光景を目撃した事が私にもありますが、自転車を運転する時は出来るだけ車道の左端か専用区画を走る様にして、歩道を走る必要がある時は歩行者を優先するという気遣いを忘れない様にして乗りましょう。
路地裏を走る時は飛び出しにも注意しましょう。
私が学生時代の時に、下り坂の先が曲がり角になっている自転車と歩行者のみ通行可能な道路で自転車に乗っていた時、坂を下った先で他の自転車と正面衝突したという経験があります。
曲がり角で互いの姿が見えなかったという問題もありましたが、しっかり減速して確認する大切さを学ぶ事になりました。
自動車の通行にも気を遣おう
集団で道路を塞ぐ迷惑行為に注意
最近、漫画「弱虫ペダル」などで取り上げられているロードバイクが流行っています。
ロードバイクは遠くまで景色を楽しみながら出かけられ、運動にもなる素晴らしいスポーツですが、団体で出かける時に見られるマナーが問題となっています。
例えば、車道を走るのは良いのですが横に広がって自動車の通れるスペースを塞いでしまい、後ろを走る自動車が渋滞状態になってしまうという事が挙げられます。
左側に寄って走る事を意識して、自動車が追い越せる様に配慮しましょう。
自転車に乗っている際に危険な交通事故が起こる場所として交差点があります。
ロードバイクのマナーとして原付と同様二段階右折を行う事が求められますが、自動車と同様右に直接曲がろうとする人が散見されます。
左折する車に巻き込まれる可能性や直進する車両又は対向車に衝突する危険が高いので非常に危険な行為です。
交通ルールは絶対に守って楽しむ様にしてください。
自転車運転中に検挙されたら前科者?
自転車は道路交通法で規定されている軽車両です
自転車は道路交通法で規定されている所の「軽車両」に当たります。
法に違反した場合の罰則規定は、通常の車の「青切符」に該当する反則金の規定はなく、基本的に懲役または罰金に該当します。
このため、自転車運転中に法を犯して検挙されれば、いわゆる「前科者」になります。
また2年前の2015年6月に改正・施行された道路交通法では、増加の続く自転車による事故を減らすため、3年に2回、危険な行為で検挙された場合は、「自転車運転者講習」の受講が義務付けられました。
また飲酒運転で捕まれば、5年以下の懲役または100万円以下の罰金に該当します。
自転車は気軽に乗れる便利な乗り物ですが、力一杯ペダルを漕げば時速30km以上出るパワーのある道具である事も忘れず、安全第一を心掛けて乗る様にしましょう。
まとめ
・自転車は原則車道を走る
・歩道を走行する時は歩行者が優先である
・並列走行をしない
・交差点は二段階右折をする
参考サイト
◆自転車の交通事故の実態と自転車の交通ルールの徹底方策の現状 警察庁交通局交通企画課
◆ルール&マナー トレックストア ロードバイクのトレックバイク専門店