一人暮らしの場合、部屋はたやすく「密室」になってしまいます。訪問者があった際、特に何も思わずに無警戒に鍵をあけて男性にすばやく入り込まれてしまった場合、女性ではほとんど抵抗ができません。その結果として暴力の餌食になったり、命さえ奪われてしまったりする可能性があります。
そこでここでは、女性の一人暮らしのときに訪れる「訪問者」の危険と、その対策について見ていきましょう。
「鍵をあけない」ことをまずは徹底してください
学生時代、私は一人暮らしをしていました。偶然父母が来ていた時、ドアのチャイムがなり、無警戒に扉をあけてしまいました。そのときに父母にとても怒られたことを今も覚えています。「もしも相手が不審者だったらどうするのだ」と。
当時は「おおげさだな」と思っていましたが、今から考えれば、これは至極まっとうな忠告だったとわかります。
女性の一人暮らしの場合、迂闊に鍵をあけて中に入り込まれてしまったら、非常に危険な状態になってしまいます。訪問があった場合、玄関の扉をあけずに対応することをまずは徹底してください。特に、「大家さんから聞いた覚えのないメンテナンス業者」「頼んだ覚えのない宅配便」などには要注意。相手が制服を着ていたとしても油断してはいけません。
どうやって対策をすればいいのか
ただ、「常に居留守にしている」というのも危険です。「この時間は人がいないのだな」と思われて、空き巣狙いの強盗に入り込まれることもあるからです。
そのため、鍵をあけずにインターフォンで、訪問の目的を訪ねましょう。自分自身に覚えのある訪問の場合(宅配便など)は、ドアチェーンをあけずにサインをし、足元に荷物を置いておいてもらうようにします。訪問者が帰った後にそれを回収すれば、荷物の宅配と防犯を両立することができます。
家のメンテナンスなどの場合、覚えがないのなら大家に確認してください。また、身分証の提示を求めることも極めて有効です。身分証が提示されたのなら、その名前と会社名を覚え、必要ならば会社に問い合わせるまでのことをしてもよいでしょう。(現在では各社、この「防犯」に対して気を配っているので、こちら側が求めなくても、自ら提示してくれる場合もあります)
そのうえで、「やはり安全かどうか確証が持てない」と思うのであれば、後日改めて訪問してくれるように頼むべきです。
まとめ
・女性の一人暮らしは、原則鍵をあけずに対応
・ドアチェーンを開錠しないまま対応をする
・覚えがないメンテナンスは大家に問い合わせ
・身分証の提示を求める(特に、相手が女性ではなく男性の場合)